妖精ツンデレ

(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)
(゚∀゚)第1部(゚∀゚)
(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)

●●●●●第1話●●●●●

タ「うーん、海岸で変なビン拾っちゃった。手紙じゃなくて・・・人みたいなのが入ってる・・・」
タ「開けてみるか・・・」ポンッ
ボワッ!
タ「うわっ・・・あ、煙とともに中の人(?)が出てきた・・・」
こ『う、う〜ん・・・ふわぁぁぁ・・・ああ、よく寝た・・・ん?開けてくれたのはキミ?』
タ「・・・え、あ、うん・・・えーっと、君は誰?」
こ『誰?・・・人間はボクみたいなのを見たら普通"何?"って訊くもんじゃないの?・・・ボクは人間じゃないんだし・・・』
タ「だってそうやって喋ってるし・・・ちっこいだけで見た目は人間と変わらないし・・・」
こ『ちっこいって・・・ボクからしたら、キミ達人間が大きすぎるんだよ』
タ「ごめんごめん・・・で、俺はタカシっていうんだけど、君は誰なの?」
こ『名前を訊いてるの?・・・人間の言葉で発音するとkonomi・・・"このみ"、かな』
タ「このみか・・・カワイイ名前だね。よろしく」
こ『カ、カワイイ!?(///)・・・ふんっ!別に名前なんか褒められても嬉しくないんだからね!(///)』
タ「くすっ・・・で、君は妖精か何かなの?」
こ『妖精でも式神でもお化けでも好きなように思っといてよ。ボクらはボクらであって、人間が作った分類なんかどうでもいいし』
タ「なるほど・・・ま、さしあたっての問題は君が何を食べるか、なんだけど・・・」
こ『ボクが何を食べるか?・・・って、もしかしてボクを飼うつもり!?』
タ「いや、飼うってゆーか・・・そもそも君は行くあてあるの?」
こ『・・・無い』
タ「じゃあ、ここで暮らしなよ。どーせ一人暮らしで他に誰もいないんだし」
こ『でも・・・こんな得体の知れない生き物飼って気持ち悪くないの?』
タ「飼うなんて思ってないよ・・・気持ち悪くもないし。むしろカワイイ」
こ『お、おだててもなんにも出ないよ!(///)・・・好きな食べ物はひまわりの種・・・』
タ「ハムスターみたいだなwwwわかった、買ってくるよ」
こ『あんなネズミと一緒にしないでよ!・・・それと、巣とか別に無いから、普通にベッドで寝るからね』
タ「ベッドって、ここには俺のしか無いんだけど・・・」
こ『キミみたいなデカイのが寝るベッドなら端の方空いてるでしょ!そこでいいよ(///)』
タ「・・・寝返り打てなくなるなぁ」
こ『それぐらい我慢しなよ!ボクみたいな魅力的なレディが横に寝てあげるんだよ!?』
タ「はいはいwwwじゃ、よろしくね、このみ」
こ『ふんっ!・・・よ、よろしくタカシ(///)』

●●●●●第2話●●●●●

ポリポリ
タ「・・・美味しそうに食べるねぇ」
こ『久々の食事なんだからしょうがないじゃん・・・ポリポリ』
タ「久々って、どれぐらい?」
こ『寝てたからよくわかんないけど・・・今、人間の暦だと何年?』
タ「西暦でいいのかな?・・・2006年だけど・・・」
こ『ふぅん・・・じゃあ60年ぐらいぶりだね』
タ「え!?・・・このみってそんなにお婆ちゃんなの!?」
こ『お婆ちゃん言うな!ボク達は人間よりずっと長生きなの!』
タ「ごめんwwwま、たくさんあるから存分に食べなよ」
こ『ありがと・・・ポリポリ・・・うっ・・・』
タ「あ、喉に詰まらせちゃった?えっと、水を・・・・はいっ」
こ『ゴクゴクッ・・・ふぅ、助かった・・・うわっ!』
タ「ちょ、ちょっと!・・・コップに勢い余って落ちちゃった・・・大丈夫?」
こ『た、助けて・・・ゴボボボ』
タ「ヒョイッ・・・これでいい?」
こ『こらっ!猫みたいに首つかむな!』
タ「だってどこ持てばいいのさ・・・このみって泳げないの?」
こ『飛べるのに泳ぐ必要なんかないもん(///)』
タ「妖精にも弱点あるんだねwwwとりあえず服乾かさないとなぁ・・・って着替えないや。どうしよう?」
こ『いいよ別に・・・へくちっ』
タ「ダメだよ、風邪ひくって。とりあえずこのハンドタオル羽織ってて」
こ『わかった・・・ちょっと!脱ぐからあっち向いててよ!(///)』
タ「ご、ごめん・・・もういい?」
こ『う、うん・・・はい』
タ「じゃ、干してくるよ・・・下着はいいの?」
こ『そんなのそこらに干されてたまるか!(///)』

●●●●●第3話●●●●●

タ「じゃ、俺仕事行ってくるから。留守番お願い」
こ『任しといてよ!ボクががっちり守るから』
タ「誰から守るの?・・・てゆーか守れるの?w」
こ『失礼な!結界ぐらい張れるよ!』
タ「・・・結界が必要な相手って・・・いいや、深く考えるのはよそう・・・」

こ『さて、タカシも出かけちゃったし・・・この家探検してみるか』
パタパタ
こ『最近の台所はなんかツルッとしてるなぁ・・・ん?何これ?』
ジャーッ
こ『うわっ!?急に水が出てきた!・・・わぁぁぁ』
バシャッ
こ『うぅ・・・濡れちゃった・・・飛べないよぉ・・・』
こ『ガクガク・・・濡れて寒いよぉ・・・タカシ、早く帰ってきてよぉ・・・』

・・・夕方・・・

タ「このみ一人で大丈夫かな?なんとか残業せずに帰ってこられたけど・・・ただいま!」
シーン
タ「あれ?このみ?・・・どこ行った?・・・あっ!」
こ『((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル』
タ「だ、大丈夫か!?」
こ『・・・』
タ「大変だ!救急車・・・って呼ぶわけに行かないか・・・とにかく、暖めよう」
ギュッ
タ『このみ・・・目を覚ましてくれ!』
こ『う・・・うう・・・』
タ「このみ!?目を覚ましたか!」
こ『あ・・・タカシ・・・おかえり・・・』
タ「ごめん、こんなになるまでほっといて・・・」
こ『まったく・・・寂しかったんだから・・・ね・・・(///)』
タ「悪かった・・・ほらっ、暖まってくれ」
こ『・・・え?・・・ちょ、ちょっと!なんで裸で抱きしめてんのさ!えっち!変態!!(///)』
タ「だって直接の方が早く暖まると思って・・・」
こ『だからって脱ぐことないでしょ!うわーん!タカシのバカァ!!!(///)』
タ「・・・とりあえず元気になって何より」

●●●●●第4話●●●●●

ポリポリ
こ『もぐもぐ・・・タカシまだ仕事終わらないのかなぁ』
プルルルル
こ『あ、電話だ。確かこの"オンフック"って所を押せばボクでも出られるって言ってたな・・・』
ポチッ
こ『はい、もしもし』
タ「もしもし、タカシだけど、このみ?ごめん、今日は残業で遅くなるんだ」
こ『そう・・・』
タ「本当にすまない・・・お土産買って帰るから留守番しててくれ」
こ『いいよ、仕事なら仕方ないもんね・・・うん、待ってる。あまり無理しないでね・・・』
ガチャッ
こ『・・・( ̄ー ̄)ニヤリッ』
こ『殊勝なキャラを演じておいて、タカシの部屋を漁るこのみんなのであった・・・にひひ』
こ『ベッドの下とかにエロ本置いて隠したつもりなんだろうけど、ボクならいくらでも入りこめるもんねぇ。ふふふ』
こ『さて、今日は何が発掘されるのかな?かな?・・・まずはベッドの下から・・・』
ヒョイッ
こ『・・・ん?あれなんだろ?』
カサカサッ
こ『あ、あの黒光りする甲冑に身を包んだ姿は・・・まさか・・・』
カサカサッカサカサッ
こ『ゴキブリ!?・・・きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
カサカサカサッ
こ『く、来るなぁ!うわっ!や、やめ・・・』

・・・3時間後・・・

タ「ただいまぁ」
こ『タカシ!?うわぁぁぁぁん!!』
タ「ど、どうした?大丈夫か?何があった!?」
こ『ぐすっ・・・ゴキブリなんか飼ってるなんて、この家の衛生状態問題ありすぎるよぉ・・・』
タ「そうか、ゴキブリ出たのか・・・」
タ「・・・衛生状態って、このみが食べ散らかしたひまわりの種が原因じゃ・・・」
こ『うるさいうるさいうるさい!とにかくタカシのせいなんだからねっ!・・・ひっく』
タ「わ、悪かった・・・で、どこに出た?」
こ『・・・え?』
タ「だから、ゴキブリはどこに出た?ホイホイ仕掛けとくからさ」
こ『え、えっと・・・』
タ「・・・もしかして、またベッドの下とか漁った?」
こ『・・・』
タ「そういうことしちゃダメだって言ったよな?」
こ『だって・・・』
タ「お土産にアーモンド買ってきたけど、罰として食べるの禁止!」
こ『そ、そんなぁ・・・ごめんなさい、もうしません!』
タ「もうその台詞は聞き飽きた。今度という今度はダメ!」
こ『今度こそ約束するからぁ・・・お願い・・・ね?』
タ「そんな上目遣いしてもダメったらダメ!」
こ『うぅ・・・(´・ω・`)・・・ぐすっ・・・ひっく』
タ「・・・はぁ、仕方ないなぁ・・・1個だけだぞ?」
こ『やった!えへへ・・・タカシだ〜い好きっ!』
タ「こ、こらっ!顔に抱きつくな!」

・・・夜・・・

こ『ところでタカシ・・・』
タ「ん?どうした?」
こ『タカシって・・・貧乳好き?』
タ「`;:゙;`(;゚;ж;゚; )・・・な、何を言い出すんだいきなり!」
こ『だってタカシのエロ本そんなのばっかり・・・』
タ「そ、そんなのはただの偶然だ!(///)」
こ『ふぅん・・・(・∀・)ニヤニヤ』
タ「・・・なんで嬉しそうなんだよ」
こ『べ、別に嬉しくなんかないよ?(///そっか、タカシ巨乳じゃなくていいんだ・・・そっか、えへへ・・・)』

●●●●●第5話●●●●●

こ『タカシ今日も残業かぁ・・・ひまわりの種はいつもの所にあるって言ってたけど・・・無いじゃんorz』
こ『バカタカシ!買い忘れたままなんてヒドイよ・・・』
グー
こ『お腹すいたぁ・・・ん?あの袋は・・・?』
ガサゴソ
こ『あっ、千葉産の落花生だ!・・・良かった、これで飢えをしのげる・・・』
こ『・・・それにしても、どうやって割ろうかな。人間なら指で簡単に割れるけど、ボクにはキツイなぁ』
こ『そうだ!カラスは高い所からくるみを落として割るらしいから・・・マネしてみよう』
パタパタ
こ『よしっ、落とすぞー』
ヒューン・・・コロッ
こ『・・・割れない・・・この部屋の天井じゃ低すぎるのか・・・タカシ、もっと天井高い家に住んでよぉ・・・』
こ『じゃあ、オーソドックスに壁にぶつけてみよう』
ガキッ
こ『・・・うーん、無理か・・・だんだんムカついてきた・・・床に叩きつけてやる!』
バコッ
こ『これでもダメか・・・むきーっ!こうなったらベアハッグ!!』
ギュッ
こ『・・・ダメです・・・てゆーか落花生を抱きしめてる自分が嫌です・・・』

タ「ただいまぁ」
こ『うわぁぁぁん・・・タカシのバカァ!食べ物が無いよぉ・・・ぐすっ』
タ「えっ!?・・・あ、ホントだ、ひまわりの種補充するの忘れた・・・ごめん!ホントにごめん!」
こ『ぐすん・・・ひっく・・・落花生も全然割れないし・・・』
タ「挑戦したのか・・・すまない、俺が割ってやるから」
パキッ
タ「ほらっ、あ〜ん」
こ『・・・え?』
タ「腹減ってるんだろ?はい、あ〜ん」
こ『じ、自分で食べられるよ!(///)』
タ「遠慮すんなって、あ〜ん」
こ『・・・あ、あ〜ん・・・(///)』
パクッ
こ『・・・モグモグ』
タ「ホント悪かったな・・・」
こ『・・・ふんっ!・・・も、もう1個割ってくれたら・・・許してあげなくもない(///)』


トップへ  / 次へ
inserted by FC2 system