●●●●●第16話●●●●●

グラグラ
タ「うわっ、地震だ!」
こ『え!?地震!?((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル・・・つ、机の下に潜らなきゃ!!』
リ『・・・何を慌てていますの?空を飛べるワタクシ達に土属性のクエイクは効きませんわよ?』
こ『え?・・・そっか、そういえばそうだよね。もぉ、タカシが慌てるからボクまで慌てちゃったじゃないか(///)』
タ「・・・」
リ『タカシ?』
こ『へんじがない ただのしかばねのようだ』
リ『・・・棚から落ちてきた壷で頭を打って気絶していますわね・・・なんですの?この壷』
こ『いつだったか、"幸運の壷"を売りつけられたって言ってたけど・・・』
リ『むしろ呪いのアイテムですわね・・・シャナク!』
パリーン
こ『割れた・・・ホントに呪われてたの!?』
リ『ごめんなさい・・・間違えてイオを唱えてしまいましたわ(///)』

●●●●●第17話●●●●●

ポリポリ
こ『やっぱりひまわりの種は美味しいなぁ。モグモグ』
リ『そんなにポロポロこぼして・・・お行儀悪いですわよ?』
タ「だから、最近は新聞紙の上で食べてもらうようにしてるw」
リ『・・・ぷっ』
こ『わ、笑うな!(///)』
タ「まあまあwww、ほら、リナも食べなよ」
リ『いただきますわ・・・モグモグ』
タ「さすがリナはキレイに食べるなぁ。ひまわりマナーがなっている」
こ『ひまわりマナーって何さ!聞いたことないよ!!』
リ『このみと比較して褒められても、低レベルすぎて嬉しくありませんわ』
こ『むっきー!ひまわりの種はこぼすぐらいの勢いで食べた方が美味しいの!!』
た「まあまあ・・・このみの食べ方も元気があっていいよ、うん」
こ『とってつけたように褒めないでよ!ふんだっ』
タ「悪かったよ、そんなすねないでwww」
ナデナデ
こ『ゆ、指先なんかでなでられても、嬉しくなんかないんだからね!(///)』

●●●●●第18話●●●●●

・・・金曜日・・・

タ「ただいま」
こ『おかえり、遅かったね』
タ「ごめんごめん、買い物してて」
リ『何を買ったんですの?』
タ「新しいコート買ったんだ。ほら」
こ『コート?もう持ってるじゃん。なんでまた?』
タ「ポケット大きいのが欲しかったんだ」
リ『何か入れますの?』
タ「うん・・・このみとリナを」
こ『え!?』
リ『ワタクシ達を!?・・・なぜ・・・?』
タ「その方がこのみ達を外に連れて行きやすいでしょ?」
こ『連れてってくれるの!?』
タ「明日天気いいみたいだし・・・たまには、ね」
こ『やったぁ!』

ピンポーン
課「別府、俺だ」
タ「課長!?なんでうちに・・・二人とも隠れてて」
ガチャリ
タ「あ、課長。こんばんは。どうしたんですか?」
課「バーロー!お前、仕事の書類持って帰っただろ」
タ「・・・あ、バレてました?」
課「当たり前だ!まったく、仕事の書類って言ったら機密書類だろうが。持って帰るんじゃない!」
タ「す、すいません・・・」
課「情報漏洩防止のために言ってるんだからな!べ、別にお前が仕事頑張りすぎてるのを心配してるんじゃないんだからな!」
タ「え?は、はあ・・・」

タ「課長急に来るからびっくりしたなぁ・・・あれ?二人とも、隠れてって言ったのに・・・」
こ『え!?な、なんで見えるの!?』
タ「なんでって、さっきと同じ場所にいるじゃないか・・・まいったな、課長に見られたんじゃ・・・でもそんな様子は無かったな」
リ『そんな・・・レムオルで透明になっていますのに・・・なぜタカシには見えますの!?』
タ「え?今、二人とも透明なの・・・?」
こ『課長さんには確かに見えてなかったのに・・・なんでタカシだけ・・・?』
リ『(長老様がタカシを生かして連れてくるようにおっしゃったのは、これと関係があるのかしら・・・)』

・・・翌日・・・

タ「予報どおり晴れて良かったなぁ」
こ『うんっ!そうだね』
リ『空気が澄んでいて気持ちいいですわ。タカシの部屋はむさくるしくて・・・』
タ「悪かったなwww・・・それにしても、魔法で透明になれるんでしょ?」
リ『え、ええ・・・』
タ「なんでわざわざポケットに隠れてるの?透明になって飛んでればいいのに・・・」
こ『さ、寒いから防寒してるだけだよ!(///)』
リ『べ、別にタカシが暖かいとかいうわけではありませんからね!?(///)』

●●●●●第19話●●●●●

タ「ただいま」
こ『く、苦しい・・・うぅ・・・』
タ「えっ!?こ、このみ!大丈夫!?」
こ『うぅぅ・・・はぁ、はぁ・・・』
タ「一体どうしたの?」
リ『・・・自業自得ですわ』
タ「何かあったの・・・?」
リ『・・・落ちていたひまわりの種を拾って食べたら、古くて痛んでいたんですの』
タ「ちょwww拾い食いで食中毒?www」
こ『う、うるさい・・・なぁ・・・はぁ、はぁ・・・』
タ「このみ・・・」
リ『まったく、意地汚いにもほどがありますわ』
タ「リナ・・・魔法で治せない?」
リ『どうしてワタクシがそのようなことをしなければなりませんの!?しばらく苦しめばよろしいのですわ!』
タ「お願い・・・このみが苦しむ姿、これ以上見てられないよ・・・」
リ『・・・』
タ「お願い、リナ!俺にできることならなんでもするから・・・」
リ『・・・わかりましたわ、キアリー!』ピロリロリロ
こ『・・・あ、治った』
タ「このみ!良かった・・・ありがとう、リナ。本当にありがとう!ほら、このみもちゃんとお礼言わないと」
こ『・・・ふんっ、あ、ありがとう(///)』
リ『アナタを生きたまま連れ戻さないと、長老様にワタクシが怒られるからですわよ!?別に助けたかったわけでは・・・』
リ『・・・ところでタカシ、なんでもすると言いましたわね?』
タ「う、うん・・・」
リ『では、アーモンドチョコを週一回から二回に増やすこと!いいですわね!?』
タ「え?は、はい!了解しました!!・・・って、そんなんでいいの?」
リ『それ以上食べては太ってしまいますわ(///)』
タ「いや、アーモンドチョコ以外にも選択肢は・・・」
リ『 何 か 文 句 あ り ま す の ? 』
タ「いえ、なんでもありませんです・・・」

●●●●●第20話●●●●●

プルルルルル
こ『はい、もしもし』
タ「このみ?俺だけど、会社の同僚と飲みに行くことになっちゃった・・・」
こ『えぇ〜・・・しょうがないなぁ、お土産買ってきてよね』

・・・居酒屋・・・

タ「椎水さんと飲むなんて久しぶりだね」
か『ホントよね、別府君元々付き合い良くないし・・・』
タ「どうもパーッと騒ぐのは得意じゃなくて」
か『でも、アンタ最近変わったわよね』
タ「そう?」
か『うん。明るくなったんじゃない?仕事中も前よりテキパキするようになったし』
タ「そ、そうかな?別にそんなつもりはないけど・・・」
か『前は仕事トロくて残業ばっかしてたのに、最近は能率上げて早く帰るようになったじゃない』
か『・・・彼女でもできたの?』
タ「えっ!?そ、そんなわけないよ・・・」
か『冗談よwアンタなんかにそんな簡単に彼女できるわけないわよねぇwww』
タ「(´・ω・`)」
か『ま、最近のアンタなら、ちょっとは可能性出てきたんじゃない?』
か『・・・な、なによ!別に私はアンタなんかのことなんとも思ってないんだからね?(///)』

・・・タカシ宅・・・

こ『タカシまだ飲んでるのかなぁ。遅いなぁ・・・』
リ『人間の社会には"つきあい"というものがあるそうですから、仕方ないのではありませんの?』
タ「ただいまぁ・・・ごめん、二人とも隠れてて」
こ『あ、タカシおかえり・・・って、だ、誰!?その女・・・』
か『う゛ぅ〜・・・気持ち悪い・・・』
リ『レムオル!』
ピロリロリロ
タ「大丈夫?椎水さん・・・うち着いたよ?」
か『うぅぅ・・・水ちょうだい・・・』
こ『・・・誰さ、その女・・・そんなお土産頼んでないよ?』
タ「会社の同期の椎水かなみさん・・・飲みすぎちゃって、うちで休ませろって言うもんだから」
タ「・・・はい、水。大丈夫?」
か『ゴクゴク・・・はぁ・・・寝る』
ゴロン
タ「え!?・・・ちょっと、それ俺のベッド・・・」
か『ん〜・・・私の抱き枕どこぉ?』
タ「ここは椎水さんちじゃないってば・・・うわっ!?」
ギュッ
か『あぁ、あったあった・・・ん〜』
タ「俺は抱き枕じゃないって・・・(ムニッ)・・・あ、なんか柔らかい感触が・・・」
こ『ピキッ・・・あ、あの女・・・リナ、イオナズンでふっ飛ばしちゃってよ!』
リ『いくらなんでも、そのような最上級魔法使えませんわよ・・・それに、もっと賢いやり方がありますわ』
リ『ラリホー!』
ピロリロリロ
か『ぐー・・・zzz』
タ「あ、寝た・・・」
リ『これで、後は適当な路上に放り出せば、朝方には凍死死体が一体完成ですわ。おほほほほ』
タ「リナ、顔が悪の女幹部になってる・・・とりあえず、地球人口の減らない方向でお願いできないかな?(汗)」

・・・翌朝・・・

タ「結局、椎水さんがベッドで、俺は寝袋で寝るはめになっちゃったよ・・・」
か『う、う〜ん・・・』
タ「あ、おはよう」
か『え?・・・こ、ここどこ?・・・なんで別府君がいるの!?』
タ「いや、ここ俺んちだから・・・」
か『確か昨日飲んでて・・・記憶が途中から・・・まさか、アンタ私を酔い潰して連れ込んで・・・』
タ「違う違う!椎水さんが無理矢理休ませろって・・・」
か『スケベ!変態!!・・・そんなことしなくても、ちょっと強引めに誘ってくれれば・・・(///)』
タ「だから違うってば!(汗)・・・って、え?」
か『(・・・はっ!)・・・ち、違うのよ!?そういう意味じゃなくて・・・とにかくバカッ!エロ別府!!(///)』

こ『むっきー!ボクがバシルーラ使えればあんな女・・・』
リ『ワタクシ、使えますわよ?( ̄ー ̄)ニヤリッ』
タ「(後の説明が余計ややこしくなるから勘弁して下さい・・・)」


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