●●●●●第21話●●●●●

リ『う〜ん、ふわぁぁぁ・・・今日も爽やかな目覚めですわ』
タ「zzz・・・」
リ『タカシったらヨダレなど垂らして・・・仕方ありませんわね(///)』
フキフキ
こ『ぐー・・・』
リ『このみの寝相の悪さは相変わらずですわ・・・放っておきましょう』

・・・キッチン・・・

リ『さて、朝食の用意をしませんと・・・バイキルト!・・・今日はトーストにしましょうかしら』
リ『まずはパンをトースターにかけて・・・その間にサラダを作ってしまいましょう』
リ『レタスにトマト・・・キュウリもつけましょうかしらね。バギッ!』
シュパッシュパッ
リ『包丁など使うよりこの方が早いですわ・・・え?ではトーストもメラを使った方が早いのではって?』
リ『それでは、表面ばかり焦げて中に火が通らないからダメですの。そういうのが好きな人もいますけど』
チーン
リ『そうこうしているうちにトーストが焼けましたわ・・・あら、バターが切れていますわね』
リ『タカシに買ってくるようお願いしておきませんと・・・とりあえず今日はマーマレードに・・・』
グググッ
リ『か、固い・・・蓋が開きませんわ。バイキルトをもってしてもダメとは、なんという強敵・・・』
リ『そうですわ!威力を抑えて・・・イオ!!』
ボンッ
リ『うふふっ、狙いどおり蓋だけふっ飛びましたわ』
リ『・・・閉めるのはどうするのかって?・・・こ、細かいことを気にしてはデレってあげませんわよ!(///)』
リ『では、タカシ達を起こしてきましょうかしら』

リ『タカシ、朝食の用意ができましたわよ。起きて下さいな』
タ「ああ、おはよう、リナ。いつもありがとう」
リ『・・・毎朝毎朝、どうして家の中でテントを張りますの!?(///)』
タ「こ、これは男の生理現象なんだから仕方ないじゃないか!(///)」

●●●●●第22話●●●●●

タ「いやぁ、今日も晩飯が美味いなぁ」
こ『タカシ・・・何かあったの?』
タ「・・・え?な、なにもないよ・・・?」
リ『嘘・・・表情に陰りがありますわ』
タ「二人には嘘つけないなぁ・・・仕事でミスっちゃったんだ。課長は」

    課「お前のミスごときで会社に影響なんかあるか!バーロー!!」

タ「ってかばってくれたけど・・・」
こ『ふぅん・・・』
タ「はぁ・・・減給になったりしたら二人にあまり贅沢させてあげられなくなるけど・・・ごめんね」
ナデナデ
タ「・・・え?」
ナデナデ
タ「このみ、何を・・・?」
こ『落ち込んでるみたいだから、なでてあげてるだけ・・・べ、別にボクはタカシになでられたって嬉しくないんだけど(///)』
タ「このみ、ありがとう・・・」

リ『・・・そういえば、このみもよく学校で怒られてましたわね』
リ『あの時になでてくれる人がいたら・・・といったところかしら?』
こ『う、うるさいな!(///)リナだってその巨大おっぱいでなでてあげればいいじゃんか!』
リ『きょ、巨大というほど大きくありませんでしょう!?人間換算でDカップしかありませんわよ!』
リ『・・・ちょっとタカシ、なに鼻血出していますの!?(///)』

●●●●●第23話●●●●●

こ『へくちっ!』
タ「どうしたの?風邪?」
こ『違うみたいだけど・・・鼻はぐじゅぐじゅするし、くしゃみがやたら出る・・・へくちっ!』
タ「もしかして、花粉症かな?」
こ『かふんしょう?何それ・・・ぐしゅっ』
タ「花粉が身体に入って来て、アレルギーな人は身体がイヤよイヤよするんだ」
こ『ふぅん、迷惑な話だねぇ・・・へくちっ!』
タ「大丈夫?・・・かなり重症だね・・・」
こ『大丈夫じゃないよぉ・・・ふぇぇぇん・・・ぐしゅっ』
タ「リナ、また魔法でなんとかならない?」
リ『毒ではありませんのでキアリーは効きませんし、エスナのような上級魔法はワタクシには使えませんわ・・・』
タ「そっか・・・ごめんね、このみ・・・ティッシュならたくさんあるから、せめて鼻かむのに使って」
こ『なんでティッシュがたくさんあるの?・・・ぐしゅっ』
タ「いや、まあその・・・(///)」
こ『でも、人間には鼻かむ大きさでも、ボクには大きいよ・・・へくちっ!』
タ「わかった、ちぎってあげるから・・・(ピリッ)・・・ほら」
こ『(チーン)・・・へくちっ!ぐしゅっ・・・キリないよ・・・ふぇぇぇん』
タ「うーん・・・とりあえず薬買ってくるよ」

タ「ただいま、買ってきたよ。はい」
こ『(ゴクゴク)・・・ぐしゅっ・・・全然効かない・・・』
タ「そんなすぐには効かないってwww」
こ『効くまでどうすんのさ・・・へくちっ!・・うぅぅ、こんなんじゃ眠れないよぉ』
タ「じゃあ、俺も起きててあげるから・・・あ、鼻水出てるよ」
フキフキ
こ『じ、自分で拭けるよ!(///)・・・ぐしゅっ』
タ「また出てきた」
フキフキ
こ『だから自分で拭けるってば!(///)・・・へくちっ!!』
タ「ほら、またまた出た」
フキフキ
こ『も、もぉ・・・小さいからって、子ども扱いしないでよね(///)』
リ『・・・見ているこちらが恥ずかしいので、ワタクシはもう寝ますわよ・・・(///)』

●●●●●第24話●●●●●

か『別府君、お願いがあるんだけど』
タ「何?椎水さん」
か『私が旅行行ってる間、インコ預かってくれない?』
タ「イ、インコ!?」
か『いいでしょ?文句ないわよね?どーせアンタ暇だもんねw』
タ「いや、その・・・」
か『ア、アンタも 一 応 旅行に誘ってやったのに来ないのが悪いんだからね!(///)』

・・・タカシ宅・・・

タ「というわけで、椎水さんちのインコ預かることになっちゃった・・・」
こ『へぇ・・・なんで旅行行かなかったの?』
タ「それは・・・」
リ『どうせタカシのことですから、ワタクシ達を置いては行けないとでも思ったのでしょう?』
リ『まったく余計なお世話ですわ・・・べ、別に寂しくなどありませんのに(///)』
タ「・・・と、とにかく、うちでしばらく預かるからよろしくね」
こ『名前はなんていうの?』
タ「ああ、チナミっていうんだって」
こ『ふぅん、よろしくね、チナミ』
チ「・・・・・・ピィ」

・・・翌朝・・・

チ「・・・・・・ピィピィ」
こ『あ、チナミおはよう・・・タカシ、起きてよ、タカシ』
タ「・・・ん?おはよう・・・どうしたの?」
こ『チナミがしきりに鳴いてるんだけど・・・』
チ「・・・・・・ピィピィ」
リ『タカシったらエサをあげるのを忘れているのではありません?』
タ「え?・・・あぁ!本当だ!!しまった!!!」
リ『まったくもう・・・エサは買ってありますの?』
タ「・・・それも忘れてた・・・」
リ『・・・自分の食物さえまともに管理できないタカシですものねぇ・・・』
こ『じゃあ、ボクのひまわりの種一緒に食べよ!ほらっ』
チ「・・・・・・(ガツガツ)・・・・・・ピィピィ」
こ『くすっ・・・お腹すいてたんだね』
チ「・・・・・・ピィ」

・・・翌日・・・

チ「・・・・・・ピィピィ」
こ『こらっ、顔すりつけたらくすぐったいってば!あははっ』
タ「なでて欲しいのかな?どれどれ・・・」
チ「・・・・・・(カプッ)」
タ「痛っ!・・・指噛まれた(´・ω・`)」
リ『いきなり指を出すからですわよ。もっとそっとしないと・・・』
チ「・・・・・・(ツンツン)」
リ『ちょ、ちょっと!どこをつついて・・・やんっ(///)』
こ『二人ともダメだなぁ・・・ほらっ、こうやってなでてあげればいいんだよ』
ナデナデ
チ「・・・・・・ピィ」
こ『気持ちいい?・・・わかったわかった、なでてあげるから顔すりつけないでって!こらこらっwww』

・・・さらに翌日・・・

こ『ひまわりの種、美味しい?チナミ』
チ「・・・・・・ピィ」
こ『そっかそっか。えへっ、ボクも好きなんだ・・・もっと食べる?』
チ「・・・・・・ピィピィ」
タ「このみ、せっかく仲良くなったところ悪いんだけど・・・今日でお別れだよ?」
こ『ええっ!?そんなぁ・・・』
タ「今日椎水さん旅行から帰ってくるからさ・・・返さないと延滞料金とか言い出しかねないし・・・」
こ『やだやだ!チナミはボクの友達だもん!!一緒に暮らすの!!!』
タ「ごめんよ・・・でもそういう約束だから・・・」
こ『イヤだ!絶対イヤだっ!!』
タ「このみ・・・お願い・・・」
こ『やだよぉ!!うわぁぁぁぁぁぁん!!!』

・・・数時間後・・・

タ「ただいま」
リ『おかえりなさい・・・無事返してきましたの?』
タ「うん、お土産も貰ってきた」

    か『あ、あくまでもチナミのお礼よ!?別にアンタ個人に対してあげたいわけじゃないんだからね!(///)』

タ「・・・って強調されたけど・・・で、このみは?」
リ『まだ拗ねていますわ・・・』
タ「そうか・・・このみ、ただいま」
こ『・・・』
タ「機嫌なおしてくれないかな・・・ほらっ、お土産に貰ったマ○セイのバターサンド一緒に食べよ?」
こ『・・・』
タ「気持ちはわかるけど・・・」
こ『・・・口先だけで適当なこと言わないでよ』
タ「いや、本当だよ・・・だって、俺もこのみが連れていかれたら・・・同じ気持ちになるから」
こ『・・・えっ・・・?』
タ「前にも言ったでしょ?・・・"大事な家族"だって」
こ『・・・タカシ・・・』
タ「だから、機嫌なおして・・・笑顔見せてよ・・・」
こ『・・・ふんだっ!・・・ボ、ボクの笑顔は"1000万ドルの笑顔"って言われてるんだからね!』
こ『そんなやすやすと見せてあげないんだからっ!(///)』
タ「わかったよ、ひまわりの種1000万ドル分用意するからw」
こ『そんなに食べられるわけないでしょ!どんなエンゲル係数だよ!!』
タ「じゃあ・・・1000万ドル分ナデナデしてあげるよ」
ナデナデ
こ『そ、それぐらいで・・・ボクは・・・』
ナデナデ
こ『仕方ないなぁ・・・今回だけ特別だよ?(///)・・・(ニコッ)』

●●●●●第25話●●●●●

リ『ごほっごほっ・・・ワタクシとしたことが風邪をひいてしまうなんて・・・』
リ『それにしても、二人ともヒドイですわ。ワタクシを置いて予定どおりハイキングに出かけてしまうなんて』
リ『確かに、"行けばよろしいではありませんの!"と言ったのはワタクシですけれど・・・』
リ『・・・タカシ、このみのことは"大事な家族"と言って・・・ワタクシは・・・?』
リ『はぁ、何を言っているのかしら、ワタクシ・・・どうせゲートが開くまでのことですのに』
リ『体調が悪いからおかしなことを考えるのですわ・・・早く休みましょう』

・・・昼過ぎ・・・

タ「ただいま!」
リ『え?タカシ!?・・・早かったですのね』
タ「はい、お土産」
リ『・・・草?』
タ「この薬草を煎じて飲んだら、風邪に効くそうなんだ。今用意するから待っててね」
こ『まったくもぉ、せっかくハイキングに行ったっていうのに、ずーっと薬草探ししてるんだから・・・』
リ『え?もしかしてワタクシのために・・・?』
こ『タカシのお人好しぶりには呆れちゃうよ、ホント』
タ「このみも手伝ってくれたじゃんwww」
こ『あ、あれはタカシがあまりにもどんくさいから・・・(///)』
リ『べ、別に薬草などなくても、風邪ぐらい一晩休めば・・・』
タ「はい、煎じ薬できたよ。ふー、ふー、熱いから気をつけてね」
リ『冷ますぐらい自分でできますわよ!(///)』
ゴクゴク
リ『(・・・温かいですわ・・・タカシ・・・)』
リ『タ、タカシにしては上出来ではなくて!?(///)味付けはまだまだですけれど!(///)』
タ「薬なんだから味付けなんかないってwww」
リ『とりあえず、お礼ぐらい言ってあげますわ・・・あ、ありがとう・・・ですわ』
リ『・・・ワタクシに感謝されるなんてアナタ方にはもったいないことですのよ!?光栄に思いなさい!(///)』
タ「はいはい、お嬢様www」


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