●●●●●第26話●●●●●

こ『あれ?これ何?』
タ「これはこたつって言うんだ。暖房器具の一種だよ。課長が古くなったのをくれたんだ」
こ『ふぅん・・・この中が暖かいの?』
ゴソゴソ
こ『・・・』
タ「ど、どうしたの!?黙っちゃって・・・」
こ『・・・ボクは今、人生で最良の瞬間にいるのかもしれない・・・この世に生を受けたことに感謝!』
タ「ちょwwwそんな大げさなwww」
こ『すごいよ!人間って侮れないよ!!こんな気持ちのいいものを発明するなんて・・・ほわぁぁぁぁ(///)』
リ『・・・アナタはなんでも大げさに言いすぎですのよ。(ゴソゴソ)いくら頭寒足熱とはいえ・・・』
タ「リ、リナ?」
リ『・・・負けましたわ・・・早速フェアリーランドへの輸入手続を・・・』
タ「いや、国交開かれてませんから!www」
こ『ああ・・・もうここで朽ち果ててもいい・・・』
リ『住民票を"こたつ"に移す手続を・・・』
タ「二人とも・・・(汗)・・・スイッチ消したらどうなるんだろう・・・」
パチッ
こ『なにすんのさ!鬼!!悪魔!!!バブルスライム!!!!』
リ『ワタクシにザキが使えたら今頃即死ですわよ!?』
タ「・・・ごめんなさいもうしません(´・ω・`)」

タ「・・・で、いつまで俺の膝の上にいるの?」
こ『う、うるさいな!座布団の代わりだよ!!(///)』
リ『たまたま座っただけですわよ!?べ、別にこたつを口実にしたわけでは・・・(///)』

●●●●●第27話●●●●●

か『別府君、アンタ今日誕生日でしょ?』
タ「え?覚えててくれたの?」
か『ア、アンタが2月10日で"ニートの日"だなんて言うから覚えちゃったんじゃない!(///)』
か『・・・で、どうせアンタ今日も暇なんでしょ?ゆ、夕食ぐらい付き合ってあげてもいいわよ?(///)』
タ「(誕生日、か・・・)ごめん、今日は用事あるから・・・」
か『えっ!?・・・そ、そう・・・なによ!別に残念なんかじゃないわよ!!』
タ「ご、ごめん(汗)」
か『なんで謝るのよ!この温泉地獄巡り!!』
課「椎水君、この書類を・・・」
か『うっさい!万年中間管理職!!』
課「・・・ヒドス(´・ω・`)」

・・・タカシ宅・・・

タ「ただいま」
こ『お、おかえり・・・早かったね』
リ『ご、ご飯にします?お風呂にします?』
タ「・・・どうしたの?二人とも・・・様子がおかしいみたいだけど」
こ『な、なんでもないよ!(///)うん、なんでもない!!』
リ『そんなことより、今日はやけに早いのではなくて?』
タ「うん、今日はそんな気分なんだ・・・いつもありがとう。はい、お土産のケーキ」
こ『え?ど、どうしたの?』
タ「ま、今日はそういう気分だってことでw」
リ『と、とにかく夕食の用意をしますわね・・・(こんなに早く帰ってくるとは・・・)』

・・・夕食・・・

タ「え!?なにこの豪勢な食事・・・」
リ『おおげさですわね・・・タカシの好物を並べただけではありませんの』
タ「ちゃんと好物覚えててくれたんだ・・・うん、美味い!」
こ『テーレッテレー!』
タ「ハンバーグの火加減もバッチリだなぁ・・・GJ!!!」

・・・食後・・・

タ「ああ、美味かった。ご馳走様」
リ『(このみ、そろそろ・・・)』
こ『(う、うん・・・)』
タ「ん?どうしたの?」
こ『え、えと・・・』
リ『あの・・・』
こ&リ『 お 誕 生 日 お め で と う ! 』
タ「えっ!?・・・ど、どうして知ってるの・・・?」
こ『ま、前にタカシの部屋を漁ってた時に見つけた"ほけんしょう"ってのに書いてあったから・・・』
リ『はいっ、プレゼントですわ(///)』
タ「プレゼントまで!?・・・これは・・・マフラー?どうやって・・・」
こ『縮んじゃってもう捨てるって言ってたセーターあったでしょ?あれをほどいて・・・』
リ『テレビでちょうど編み物教室の番組をやっていましたので・・・』
タ「手編みなの!!??・・・そんな・・・」
こ『まあ、ボクが言いだしっぺでプロデューサーなんだけどね( ̄ー ̄)ニヤリッ』
リ『ほどいた毛糸に絡まって身動き取れなくなっていたのは誰でしたかしら?』
リ『それにワタクシのバイキルトが無ければ編み棒もロクに操れなかったではありませんの』
こ『なにさ!プロデューサーの補佐をするのは当然じゃんか!!』
タ「まあまあw・・・それにしても・・・うぅ・・・」
こ『え?・・・泣いてるの?』
リ『やはり気に入りませんでしたの・・・?』
タ「違うよ・・・嬉しくて・・・ははっ、おかしいな・・・笑いたいのに」
タ「ありがとう、ホントに・・・こんな俺のために・・・」
こ『い、一応お世話になってるお礼をしとこうと思っただけだよ!(///)』
リ『きょ、今日だけですわよ!?(///)』

・・・夜・・・

タ「あ、もしもし、カーチャン?タカシだけど・・・」
タ「うん、元気・・・心配しなくてもちゃんと食べてるってwww」
タ「今日電話したのは、その・・・育ててくれてありがとう(///)」
タ「ちょ、ちょっとそれだけ言いたくなっただけだよ!」
タ「風邪?・・・大丈夫、今年は暖かく過ごせそうだからwww」

●●●●●第28話●●●●●

タ「ただいま・・・あれ?」
シーン・・・
タ「二人とも、どこ行ったの?いないの?」
シーン・・・
タ「おかしいなぁ。鍵はちゃんとかかってたんだけどな」

・・・数十分後・・・

タ「トイレにも風呂場にもキッチンにもいない・・・どこ行ったんだろう・・・このみぃ!リナぁ!!」
シーン・・・
タ「やっぱりどっかから外に出たのかなぁ・・・心配だな、探しに行こう・・・」
タ「・・・っと、外は寒かったからこっちのコートに着替えていこう」
ガサゴソ
タ「このコートは暖かいんだよなぁ・・・ん?なにやらポケットが膨らんでる・・・何か入ってるのかな?」
チラッ
こ&リ『・・・すーすー・・・zzz』
タ「・・・やっぱり向こうのコートに着替えて・・・ひまわりの種とアーモンドでも買ってこよう」

●●●●●第29話●●●●●

課「別府!お前の担当してる(株)レデンツ電機の部品な、成型屋がトラブル起こして不良の山らしい」
課「レデンツの人も立会いするって言ってるから、お前も行ってこい」
タ「工エエェェ(´д`)ェェエエ工・・・板挟みになる商社マンカワイソス(´・ω・`)」
課「バーロー!文句言うんじゃない!!・・・お、お前なら上手くとりなしてくれるなんて思ってないんだからな!!!」
タ「はぁ・・・まあ、仕方ありませんね。行ってきます」
か『なに?出張?お土産よろしくね。買ってこないとアンタの座席に画鋲仕込むからね!(///)』
タ「言われなくても買ってくるから、小学校低学年みたいないたずらはいやずら・・・」

・・・タカシ宅・・・

タ「というわけで、明日から出張行くことになったから。一泊だけだけど」
こ『えぇぇぇ・・・そんなぁ。留守番・・・?』
タ「ごめん。お土産買ってくるから・・・」
こ『ぶぅ〜』
タ「そんな膨れないでw・・・ま、大したことない出張だから、土産楽しみにしててよ」
リ『スカラ!』
ピロリロリロ
タ「え?リナ・・・何を?」
リ『本来物理的な守備力を上げる魔法ですし、そもそもタカシに魔法が効かないのはわかっているのですけれど・・・』
リ『精神的に打たれ強くするためのおまじないですわ』
タ「打たれ強く?なんでまた・・・」
リ『まったく・・・口では大したことないと言っておきながら、表情に出ていますわよ』
リ『・・・大変な仕事なのでしょう?本当に世話が焼けますわ(///)』
タ「ありがとう。頑張ってくるよ」

・・・翌晩・・・

こ『タカシ、ちゃんと仕事してるかなぁ・・・"ふーぞく"ってのに行ってたりしないかな』
リ『そのようなことをしていたら、"腐った死体"のエサにしてやりますわ』
こ『((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル・・・それにしても、タカシのいないベッド・・・広いね』
リ『人間の大きさに合わせて作られているのですから、当たり前ですわ』
こ『なんだか・・・寒いね』
リ『あらあら、タカシと寝られなくて寂しいんですの?(・∀・)ニヤニヤ』
こ『そ、そんなんじゃないやい!(///)あんなデカイ恒温動物がいないから、ベッドの温度が上がらないだけだよ!!』
リ『いつも寝相が悪いと思っていましたけれど、実はわざとタカシにくっついていたのではありませんの?(・∀・)ニヤニヤ』
こ『違うってば!(///)』ゴソゴソ
リ『えっ!?・・・な、なぜこちらに来ますの!?』
こ『リナでも電気毛布代わりにぐらいなるかと思って・・・う〜ん、イマイチかなぁ』
リ『失礼な!・・・きゃっ!ちょ、ちょっとどこに頭を・・・』
ムニムニ
こ『あ、ここ柔らかくて枕にちょうどいいかも・・・なるほど、無駄にデカイわけじゃなかったんだ』
リ『や、やめて(///)・・・ここから読んだ読者がいたら百合SSと勘違いされるでしょう!?』
リ『これはN○Kで放送しても大丈夫なホームドラマですのよ!?・・・あんっ(///)』

・・・翌日・・・

タ「ただいま。仕事は無事片付いたよ。はい、お土産の"雷鳥の里"」
こ『おかえり〜!』
リ『良かったですわ・・・これで今晩はタカシもベッドにいますのね』
タ「え?そんなに俺と一緒に寝たいの・・・?」
リ『違いますわよ!(///)タカシがいないと、このみが寂しがっt・・・』
こ『わーわーわー!な、なんでもないよ!!なんでもないんだからね!!!(///)』
こ『と、とにかくお土産もあるんだから食べようよ!ほらっ、リナ、お茶用意して!!(///)』
リ『・・・はいはい』
リ『(今晩は・・・ワタクシも少し寝相悪くてよろしいかしら?///)』

●●●●●第30話●●●●●

タ「今日みんなに集まってもらったのは他でもない」
こ『集まってって・・・普通に食後のお茶してるだけじゃん』
タ「気分壊さないでw・・・重要な話があるんだ」
リ『なんですの?もったいぶって・・・』

タ「旅行に行こうと思う」

こ&リ『な、なんだってー!ΩΩΩ』
タ「・・・簡略版AAが3人いるんだけど・・・あと一人誰?」
こ『こないだ出張に行ったと思ったら・・・今度は旅行!?』
リ『今回は何日留守番すればよろしいんですの・・・?』
タ「留守番なんてしなくていいよ。3人で行くんだから」
こ『えぇっ!?ボク達も行っていいの!?』
タ「こないだの出張で仕事が一段落したから、"旅行でもしてこい"ってリフレッシュ休暇貰ったんだ」
タ「二人を置いてったらリフレッシュにならないから・・・」
リ『タカシ・・・』
こ『し、仕方ないなぁ・・・そんなに必要ならついてってあげるよ!(///)』


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