●●●●●第6話●●●●●

こ『ミコトが来てからなんだかのんびりできないなぁ』
リ『本当ですわ・・・ワタクシ達の出番も減っていますし』
こ『というわけで、のんきに昼寝中のタカシにいたずらを施そうと思うんだけど』
リ『なにが"というわけで"なのかわかりませんけれど・・・』
こ『油性ペンで落書きってのは前にリナにやったし・・・何かいい手はないかなぁ』
リ『髪型をおバカなのにするというのはどうかしら?』
こ『うん、それで行こう!』

・・・10分後・・・

こ『ぷぷぷ・・・』
リ『タカシ、間抜けすぎますわ・・・ぷっ』
こ『こっちをこうすると・・・ぶはっ!変なの!!www』
リ『ワタクシはもっとアーティスティックに攻めますわよ。おほほっ』
こ『リナ、目がイッてる・・・』
リ『おほほほほっ!』
こ『・・・じゃあ、今度はこっちの毛を・・・』
リ『このみ!?そこは禁断の花園では・・・(///)』
こ『やっぱマズイか・・・じゃあここにはアフロのカツラ置いとくだけにしよう』
リ『タカシ・・・そんなに生い茂って・・・(///)』

・・・30分後・・・

タ「・・・説明してもらおうか」
こ『し、知らないよ!・・・ミコトのせいじゃない?(汗)』
リ『き、きっとそうですわ!(汗)』
タ「ふ〜ん・・・あっ、こんなとこにカールした髪の毛が・・・」
こ『え?リナ、なんでちゃんと片付けとかないのさ!』
リ『バ、バカッ・・・』
タ「( ̄ー ̄)ニヤリッ」
こ『・・・あ』
タ「二人とも、ひまわりの種とアーモンド1週間禁止ね」
こ『そんなぁ!ごめんなさい!!もうしません!!!』
リ『お代官様!お慈悲を!!』
タ「ダメったらダメ!」
こ『うわぁぁぁん!鬼!!悪魔!!!アフロポークビッツ!!!!』
リ『ぐすん・・・庶民にはアートがわからないのですわ!』

・・・15時・・・

こ『おやつ欲しいよぉ・・・』
リ『バカなことをしてしまいましたわ・・・』
タ「はいっ」
こ『えっ!?ピスタチオ・・・いいの?』
リ『ど、どうして・・・』
タ「ひまわりの種とアーモンドは禁止だけど、他のは禁止した覚え無いよ?」
こ『うわ〜い!タカシだ〜いすきっ!!』
リ『ありがとうですわ!・・・ごめんなさい、もう二度とあのようなことしませんから・・・』
タ「二人ともミコト来てから色々大変なんだよね・・・ストレス解消ぐらいしたいよね」
タ「でも、今度からはいたずらとかじゃなくて違う解消法見つけてね?」
こ『うんっ!わかった!!』
リ『次はもっと派手なのにしますわ!』
タ「・・・ほ、本当にわかってるのかな?(汗)」

●●●●●第7話●●●●●

か『今夜、鍋やるわよ』
タ「唐突に何を・・・でもいいねぇ」
か『そういうわけで、夕方6時にアンタんち行くから土鍋用意しときなさいよ』
タ「う、うちでやるの!?」
か『当たり前でしょ!?うちでやったら私の部屋がキムチ鍋臭くなるじゃない!』
タ「(´・ω・`)」

か『(これでよし、と。邪魔な妖精達はミコトに相手させて・・・)』
か『(辛いもの食べて"あらっ、暑いわね。少し脱いじゃおうかな"なんて・・・やだもぉっ///)』
か『(べ、別にそのために別府君のうちでわざわざやるんじゃないからね!?)』

・・・6時・・・

か『てなわけで来たわよ』
ミ『ふんっ、邪魔するぞ』
こ『邪魔するなら帰れ!』
タ「そんな新喜劇みたいなことやってないでwww・・・とにかく上がってよ、椎水さん、ミコト」
リ『どうしてワタクシがお湯をわかさなければ・・・ブツブツ』
か『私の特製鍋が食べられるのよ、感謝しなさいよね!』

・・・1時間後・・・

か『さあ、できたわよ。召し上がれ』
タ「いただきまーす!ハフハフ・・・うっ」
か『美味い?テーレッテレー?』
タ「・・・苦い」
か『苦い!?キムチ鍋のどこに苦い要素が・・・ホント、苦い・・・』
こ『なにこれ・・・』
リ『一体何を入れましたの・・・?』
か『失礼ね!変なものなんて入れてないわよ!!・・・にしても、何かしらこの味・・・』
ミ『ん?もしかしてカエルの黒焼きのことか?隠し味に入れたんだが・・・』
タ「カエルの黒焼きぃ!?」
か『それよ!なにしてくれてんのよ、ミコト!!』
ミ『本当はイモリがいいんだがこの辺りでは手に入らなかったからな』
タ「いや、イモリでもカエルでもいいけど、なんでそんなもの・・・」
ミ『なにかまずかったか?こんなに美味いのに』
こ『ああ、やっぱデビルだよ・・・』
リ『ゲテモノ食いですわ・・・』
ミ『な、なんだと!?(///)フェアリーの分際でワタシの嗜好に文句を言うな!』
こ『や〜い、ゲテモノ食い!www』
ミ『キサマぁ・・・血祭りにあげてやるぞ!・・・この魔法だけは使いたくなかったが・・・』
リ『ま、まさか・・・』
ミ『パルプンテ!』
ピロリロリロ
こ『このみは混乱した!』
リ『リナは混乱した!』
か『かなみは混乱した!』
こ『このみはタカシに抱きついた!』
リ『リナも負けじと抱きついた!』
か『かなみは あ て て ん の よ を唱えた!』
タ「ちょwwwみんなホントに混乱してるの?wwwww」

●●●●●第8話●●●●●

タ「まいったなぁ、警備員さんが俺達に気付かずに鍵閉めて、夜の会社の倉庫に閉じ込められるとはなぁ」
ミ『鍵は内側からなら開けられるだろう?なぜそうしないんだ?』
タ「セキュリティシステムが作動しちゃってるからね。ヘタに出ると警報が鳴ってややこしいことになる」
ミ『じゃあ、明日の朝までキサマと二人きりでこんな所で待てというのか!?』
タ「そうなるね・・・いや、そんなに露骨に離れなくても何もしないってwww」
ミ『はぁぁ・・・なぜこんなことに・・・』
タ「残業で使う資料探してた俺はともかく、ミコトはなんでこんなとこにいたの?」
ミ『フェアリーどもを陥れる罠を張ろうと・・・』
タ「まあそんなことだろうとは思ったけど・・・なんでそんなに二人を恨むの?」
ミ『ヤツラのせいでサタン様にクビにされたんだ・・・仕返ししてやらないと気がすまない』
タ「クビねぇ・・・そういえば、ミコトって元エンジェルなんだよね?なんで転職したの?」
ミ『(キッ)そんなこと、キサマには関係ない!』
タ「ご、ごめん・・・悪いこと訊いちゃったかな・・・もう訊かないよ」
ミ『ふんっ!・・・こらっ、黙ったらシーンとなるだろう。何か喋れ』
タ「何かって・・・じゃあ、昔々ある所にべジータとカカロットがいました・・・」

タ「・・・というわけでめでたしめでたし」
ミ『ふわぁぁ・・・人間界の御伽噺はつまらないな、眠くなってきたぞ・・・』
ミ『・・・キサマ、クッションなんか用意してどうするつもりだ』
タ「え?眠いっていうから、寝床が必要かと思って・・・」
ミ『キサマに何をされるかわからん状態で寝るか!意地でも起きてるからな!!』
タ「なにもしないってのに(´・ω・`)」

・・・1時間後・・・

ミ『すー、すー・・・zzz』
タ「寝ちゃったよ・・・悪魔でも、寝顔はカワイイもんだな・・・って、元天使だっけ」
ミ『う・・・やめろ!やめてくれ!!・・・なぜワタシばかり・・・うぅ・・・』
タ「ど、どうしたの!?・・・なんだ、寝言か・・・」
タ「どんな夢見てるんだろう・・・うなされて、汗びっしょりだ・・・」
タ「まだまだ夜は冷えるのに、これじゃ風邪ひいちゃうよ。かと言って勝手に着替えさせたりできないし・・・」
ヒューッ
タ「うわっ、隙間風寒っ・・・倉庫だもんなぁ・・・どうしよう」

・・・夜中・・・

ミ『(パチッ)・・・はっ!?・・・寝てしまったのか・・・ん?タオルが掛けられている』
タ「ウトウト・・・」
ミ『タカシがやったのか?・・・それにしてもおかしな姿勢で寝るヤツだな』
ミ『さて、倉庫の下見の続きでもするか・・・(バサバサッ)』
ヒューッ
ミ『わっ、風が・・・そうか隙間風が吹き込んでるんだな』
ミ『・・・タカシがおかしな姿勢で寝てるのは、この風からワタシを守るため・・・?』
タ「ん・・・しまった、俺まで寝ちゃってた・・・あ、ミコト起きてたの?」
ミ『お、起きてたら悪いか!(///)』
タ「悪くないけど・・・(なんか今までと表情が違うような・・・気のせいかな?)」
ミ『ふんっ・・・ところで・・・ワタシは寝言で何かを言ってなかったか?(///)』
タ「え?あ・・・いや、言ってない!言ってないよ」
ミ『嘘のヘタなヤツめ・・・そうか、また言っていたか・・・』
ナデナデ
ミ『な、何をする!?(///)』
タ「ご、ごめん・・・落ち込んでそうな顔を見るとつい・・・」
ミ『落ち込んでなんかいるもんか!・・・人間の同情なんか・・・』
ミ『エンジェルとしては落ちこぼれで、いつも苛められていたワタシの気持ちがキサマにわかるもんか・・・』
タ「(そうか、それでエンジェルをやめてデビルに・・・)わかるよ」
ミ『え?・・・て、適当な嘘をつくな!』
タ「嘘じゃないさ・・・俺も昔いじめられてたんだ」
ミ『タカシも・・・?』
タ「うん、俺も落ちこぼれだからね・・・今でこそ、この会社に拾われてなんとかやってるけど」
タ「元々人とうまくつきあうのが苦手なんだ。それで苛められたんだけど・・・酷かったよ」
タ「苗字が別府だからってvepperって呼ばれたり、エロ画像と見せかけてブラクラ貼られたり・・・」
ミ『そんな酷いことを・・・』
タ「回線切って首吊ろうと思ったこともあった・・・でも、このみやリナと出会って変わったんだ」
ミ『フェアリーどもと?』
タ「毎日が楽しくなったし、二人のためにも頑張ろうって思ったら仕事にもやる気が出て・・・」
タ「そしたら会社での人間関係も良くなった」
ミ『・・・ふん・・・なんだ、ワタシへのあてつけか?』
タ「違うよ・・・俺が言いたいのは、ミコトも変われるってことなんだ」
ミ『ワタシも・・・?』
タ「うん。これまでは周りとの関係が上手くいかなかったんだろうけど・・・友達ができれば・・・」
ミ『と、友達!?・・・なにをバカな・・・』
タ「少なくとも、俺はなりたいと思ってるよ。ミコトは魅力的だし・・・」
ミ『み、魅力的だと!?気休めを言うな!そんなこと・・・今まで誰にも言われたこと・・・(///)』
タ「今まで周りにいた人達が気付いてなかっただけだよ」
タ「それに、椎水さんやこのみ、リナもいるじゃないか。みんな素直じゃないけど・・・きっと友達になってくれるよ」
ミ『バカを言うな!・・・な、馴れ合ってたまるか・・・』
ミ『・・・』
ミ『・・・くそっ!・・・まだ朝まで時間があるから、ワタシは寝るぞ!!』
タ「え?あ、ああ・・・おやすみ」
ミ『何をしている・・・キサマも隣に寝るんだ!(///)』
ミ『か、勘違いするんじゃないぞ!?風避けのためなんだからな!!(///)』

ミ『(なぜフェアリーどもやかなみがコイツに惹かれるのか不思議だったが・・・)』
ミ『(・・・友達、か・・・ふんっ!そんなものワタシには必要無い!!)』
ミ『(必要なのは、もっと・・・な、何を言わせるんだ!バカッ!!///)』

●●●●●第9話●●●●●

タ「ごほっごほっ、う〜ん、風邪かなぁ」
こ『またぁ?第1部でもひいてたじゃん・・・しょうがないなぁ。か、看病してあげるよ(///)』
タ「ありがとう。でも伝染ったらいけないから・・・」
こ『そんな心配いいのっ!ほっといたらこじらせるまで無理するくせに・・・』
こ『し、心配なんかしてないからね!?倒れられたりしたらかえって迷惑なだけだよ!?(///)』
タ「・・・ありがとう」
リ『では、ワタクシはホットミルクでも入れてきますわ・・・どうせ一人では栄養取ることも忘れるでしょうから』
リ『タ、タカシは本当に手間がかかりますわ(///)』

・・・キッチン・・・

リ『あらっ、牛乳が足りませんわ。どうしましょう・・・何か牛乳に注ぎ足せる代わりのものは・・・』
リ『そうですわ!これなら・・・ちょうどサイズも大きいですし(///)』
リ『タカシは・・・よし、見ていませんわね。こんなの出しているところを見られては恥ずかしいですもの(///)』
モミモミ
リ『搾り出して・・・ん・・・はぁ・・・』
モミモミ
リ『出てきましたわ・・・あんっ、少し勢いよく出しすぎですわ(///)』
リ『やんっ、搾り終えたのにまだ溢れてきますのね(///)』

・・・タカシの部屋・・・

リ『はいっ、ワタクシ特性の牛乳・・・いえ、ミルクですわ(///)』
タ「ありがとう、ゴクゴクッ」
リ『(気付かずに飲んでいますわ・・・うふふふふふ///)』





こ『あれ?こんなとこに白絵の具が落ちてる・・・なんに使ったんだろ?』
こ『そういえば、絵の具って白だけサイズ大きいよね』

●●●●●第10話●●●●●

こ『ケータイ欲しい』
タ「ケータイ?・・・いや、いらないでしょ?」
こ『いるとかいらないとか、そんな夢の無い大人の基準はどーでもいいのっ!ボクはメールとかやってみたいのっ!!』

タ「そんなこと言っても・・・このみの大きさじゃ"携帯"電話とは呼べなくなるし・・・」
こ『うっさいうっさい!とにかくメールするのっ!!』
タ「なんだ、とどのつまりはメールしたいだけか・・・じゃあ、俺の貸してあげるからやってみたら?」
こ『いいの!?うわーい!』
タ「誰にメール出すの?」
こ『だ、誰でもいいでしょ!(///)』
ピッピッピッ
タ「(誰に出してるんだろう・・・)」
こ『はいっ、終わったよ。返すね・・・じゃ、じゃあボクは用事あるから・・・(///)』
パタパタ
タ「用事って・・・行っちゃった。どうしたんだろ?」
ユーガットメール
タ「あれ?メール受信?誰から?・・・俺のアドレスからだ・・・一体どういうこと?」

件名:はつめーる!
本文:このみです・・・はじめてのめーるです
   あれ?かたかなとかかんじのだしかたわかんない・・・まあいっか
   めーるのはじめてのあいてはたかしってきめてたから、たかしにだします
   ありがたくおもうこと!
   りなにおしえちゃだめだからね
   くちでいうのははずかしいからめーるにかきます
   いつもおせわになってます ありがとう
   ・・・そ、それだけ!

タ「う〜む・・・今日はひまわりの種1個多めにあげるか・・・」


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