●●●●●第21話●●●●●

こ『ちょ、ちょっとタカシ!紐なんか天井からぶら下げて何してるの!?早まっちゃダメだよ!』
タ「あ、このみ・・・いや、早まってって何を・・・」
こ『確かにボク、今までタカシにキツく当たったりわがままばっか言っちゃったりしたけど・・・』
こ『ほ、本当はタカシのこと嫌いなわけじゃなくて・・・その・・・(///)』
こ『だから、死んじゃやだよぉ!うわぁぁぁぁん!!』
タ「・・・このみ?・・・何か勘違いしてない?」
こ『・・・ぐすん・・・ひっく・・・・はい?』
タ「地震が来た時にタンスが倒れたらいけないから、これで引っ掛けて転倒防止にしようとしてるだけなんだけど・・・」
こ『・・・ぱーどぅん?・・・』
タ「だから、単なる地震対策で・・・」
こ『・・・(/////)』
タ「・・・」
こ『・・・な〜んだ、そっか。そうだよねぇ、タカシみたいなノーテンキが首○りなんか考えるわけないもんね』
タ「ノーテンキって・・・orz」
こ『まったく、バカシのくせに珍しく用意周到なことやってるから、勘違いしちゃったよ』
タ「なんか理不尽にけなされてる気がするけど・・・紛らわしいことしちゃってごめん」
こ『ホントだよもぉ。タカシはバカなんだから』
タ「だからごめんってば・・・」
こ『ホントバカ。バカ。バーカ』
タ「(´・ω・`)」
こ『バカバカバカ!うわぁぁぁぁん!!』
タ「え!?こ、このみ!?」
こ『いなくなっちゃうって・・・タカシがいなくなっちゃうって・・・思ったんだから・・・えぅぅぅ』
タ「このみ・・・」
こ『約束したのに・・・一緒にいるって・・・約束したのに・・・ぐすっ』
タ「ごめんよ・・・俺はどこにも行かないから・・・」
こ『ひっく・・・ぐすん・・・ホントに?』
タ「ああ、本当だよ。だから許して?」
こ『・・・ダメ。許さない』
タ「う・・・どうしたら許してくれるのかな?」
こ『・・・(ゴシゴシ)・・・ナ、ナデナデしてくれたら・・・(///)』
タ「よしよしw」ナデナデ
こ『(///////)』

●●●●●第22話●●●●●

タ「なんか耳の中が痒いなぁ」
か『変なトコ痒がるのねぇ・・・耳掻きしてあげよっか?』
タ「え?いいの?」
か『目の前で不器用にセルフ耳掻きされたら気になるだけよ!?た、ただそれだけなんだからっ!(///)』
タ「じゃあお言葉に甘えt(ry」
リ『その必要はありませんわ!』
か『な、なにいきなり・・・』
こ『必殺!フェアリー二人で左右同時に耳掻き!!』
タ「うぉぉ!これはっ!!うちゅうのほうそくがみだれる」
か『う・・・また邪魔された・・・orz』
ミ『じゃあ、ワタシはヘソのゴマでもとってやろうか』
タ「そ、それはやめてwww」



こ『・・・こんな日々がずっと続くって、離れることは無いって、そう思ってたんだ。この時は・・・』

●●●●●第23話●●●●●

タ「ただいまー!」
シーン
タ「あれ?ただいまー!」
シーン
タ「へんじがない ただのしかばねのようだ・・・このみー?リナー?」
シーン
タ「いないのかな?そんなはずないんだけど・・・おや?書置きが・・・」
こ&リ『"自分探しの旅に出ます。探さないで下さい"』
タ「自分探しぃ!?そ、そんな急に・・・って、これ半紙に毛筆で書いてあるし、やたら達筆じゃないか」
タ「このみやリナが書いたんじゃないな・・・」

・・・翌朝・・・

か『おはようごいま〜す・・・あれ?別府君は・・・』
課「なんだ、いつも一緒に来てるんじゃないのか?」
か『今朝は留守にしてたから、先に来てるんだと思ってたんですけど・・・』
プルルルル・・・
課「はい、ツンデレ産業です・・・なんだ、別府か。え?しばらく休ませてくれ?」
課「バーロー!いきなり何言ってるんだ・・・(ガチャリ)・・・切りやがった」
か『え?ど、どういうことですか!?』
課「わからん・・・理由も言わずにいきなり・・・なんなんだ」
か『別府君・・・課長、私もしばらく休みます!それじゃ!!』タッタッタッ
課「お、おい、椎水君まで・・・行きやがった・・・」
課「・・・あいつらがいつ戻ってもいいように、ちゃんと机キレイにしとかないといけないじゃねーか、バーロー・・・」

・・・駅・・・

か『別府く〜ん!』
ミ『タカシー!』
タ「椎水さん、ミコト!・・・ど、どうして・・・」
か『それはこっちのセリフよ!いきなりどうしたのよ!!』
タ「なんでもないよ。ちょっと気分転換さ」
か『気分転換!?そんなことで別府君が急に会社休むわけないでしょ!』
タ「俺だってそういう気分になるんだよ。さあ、帰って帰って」
ミ『・・・フェアリーどもに関係することだな?』
タ「(ギクッ)・・・な、なんのことやら・・・」
ミ『つくづく嘘の下手なやつめ・・・やはりそうか』
か『どういうことなの?別府君・・・』
タ「かくかくしかじか」
か『・・・それって、誘拐されたってこと!?』
タ「確証は無いよ・・・でも、最近そういう事件も多いから・・・」
ミ『それで探しに行くつもりだったのか?』
タ「うん・・・いてもたってもいられなくなって・・・」
か『当てもないのに?』
タ「・・・う・・・」
ミ『キサマはどうしようもないバカだな』
タ「(´・ω・`)」
か『こんなバカ、野放しにはできないわよね』
ミ『目を離すわけにはいかないな』
タ「え?」
か『い、一緒に行ってあげるって言ってんのよ!(///)』
ミ『キサマ一人じゃどうせ何もできないだろうからな!(///)』
か&ミ『し、心配なわけじゃないんだから、勘違いしないでよね!!(///)』
タ「ありがとう・・・」

●●●●●第24話●●●●●

タ「さあ、着いたよ」
か『早っ!』
ミ『クリスタルに会ったりオーブを集めたりするのを期待してたのに・・・で、どこに着いたんだ』
タ「犯人の心当たり」
か『え?なんだ当てあったの!?・・・この某有名商社のビルに犯人が?』
ミ『政治家や官僚との癒着の噂がある商社だな・・・』
タ「すいませーん!」
受付「はい・・・社長ですか?少々お待ち下さい」
社長「お待たせしました。本日はどのようなご用件で?」
タ「かくかくしかじか」
社「な、何を根拠にそんなことを!」
タ「最近妖精関連ビジネスに注力されていますが・・・」
社「うちの先見の明で他社より先行できただけだ!それが一体・・・」
タ「あり得ないんですよ・・・この国とフェアリーランドとの国交が開かれてすぐ、多彩なビジネス展開をされていますが」
社「だから、先見の明だと・・・」
タ「フェアリーランドからの移民が増えたのはそれからもっと後です。大使がしばらく移民を規制していましたから」
タ「それにしては、妖精に詳しすぎる・・・妖精をよく知っている僕にはわかります」
タ「初期の頃の妖精先遣隊行方不明の噂はご存知ですか?」
社「ギ、ギクッ!!」
か『あれって、ガリレオの捜査では神隠しっていう結論だったんじゃ・・・』
タ「こちらの社長さんが真相をご存知のようだよ」
社「く、くそ・・・だが、それに気づいたのは貴様らだけだ!ここで貴様らを消せばいいだけの話・・・氏ね!」
バキューン
タ「うおっ、まぶしっ!」
か『そのリアクションは違う・・・』
社「外したか・・・だが次こそは!」
ミ『霊丸!』
社「うわっ!」ゴトッ
タ「ミコト・・・そんなのも使えたの!?」
社「う、コルト社製357マグナム回転式拳銃を取り落としてしまった・・・だが、これを見ろ!」
タ「な・・・」
こ&リ『うぅぅ・・・』
社「動くな!動くとこの二人を"Yo!Say!〜ツンデレしてやんよ☆〜"という曲でデビューさせるぞ!!」
タ「ひ、卑怯な・・・」
こ『ボ、ボクたちには構わないで!』
リ『その加齢臭のする中年をフルボッコして下さいな!』
社「ちゃんとAg+してるぞ!?」
タ「二人を閉じ込めている鳥篭に塩土が無いじゃないか!塩分が不足したらどうするんだ!!」
か『何を心配してるのよ・・・』
社「ちゃんと豪華な食事を用意させている!スタッフにも専任の女性を付けているし、私も含めて男は指一本触れていない!!」
ミ『なんだその待遇は・・・』
こ『おかげでちょっと太っちゃったじゃないか!』
リ『その脂肪が胸にまわれば貧乳卒業できますのにねぇ』
こ『うるさいうるさい!リナみたいな巨乳は今時流行らないのっ!!』
リ『そ、そんなことありませんわよ!巨乳は古代から普遍的な価値を・・・』
タ「あの〜、もしもし・・・?」
社「正直、毎日このような調子で扱いに困るんだが・・・金儲けのためだから我慢している」
タ「心中お察しします・・・」
こ『ちょっと!わかり合わないでよ!!』
ミ『・・・リナ・・・もういいんじゃないのか?』
リ『そうですわね・・・』
社「え?何が・・・?」
リ『アバカム!』ピロリロリロ・・・ガチャリ
社「工エエェェ(´д`)ェェエエ工!?」
こ『う〜ん・・・やっぱりシャバの空気は美味いなぁ』
リ『別に密封されていたわけではありませんわよ』
か『そんな方法で出られるんなら、なんで大人しく捕まってたのよ!?』
リ『出たところで、ここがどこかわかりませんもの・・・』
こ『待ってれば、タカシなら、タカシならきっとなんとかしてくれるって・・・』
こ『・・・べ、別に期待なんかしてなかったけどさ!(///)』
タ「さあ、これで人質は無くなったぞ!観念しろ!!」
社「まだだ、まだ終わらんよ・・・諦めたらそこで試合終了ですよ・・・」タッ
タ「しまった!拳銃を・・・」
バキューン
こ&リ&ミ&か『タ、タカシぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!』

●●●●●第25話●●●●●

タ「う・・・(ガクッ)」バタン
こ『タカシ!』
リ『そんな・・・』
か『嘘でしょ・・・?』
ミ『立て!立つんだタカシ!!』
タ「・・・」
社「ふん、貴様らは売れそうだから命は助けてやるが、騒ぐようならその男のように・・・」
こ『その男のように・・・?タカシのことか・・・』
こ『タカシのことかーーーーーーーーーーっ!』
社「な!?いきなり金髪に・・・」
か『え?・・・このみどうしちゃったの・・・?』
ミ『これはもしや・・・』
リ『スーパーフェアリーに覚醒を・・・』
こ『ボクはおこったぞーー!!フリーザッ!!」
社「ち、違・・・」
ドカーン
社「ひでぶ!」
か『えっ!?な、何が起こったの!?』
リ『怒りのエネルギーが爆発したんですわ・・・』
ミ『まさか、このみが伝説のスーパーフェアリーに・・・』
タ「う、う〜ん・・・」
こ『タカシ!?』
リ『生きていましたの!?』
タ「俺・・・撃たれて・・・そうか、これのおかげで・・・」
か『胸ポケットに何か入れてたの?』
タ「うん、これを・・・」
ミ『なんだ?その小ビンは・・・』
こ『あっ!それ・・・』
タ「このみと初めて会った時、このみが入ってたビンだよ」
こ『・・・持っててくれたんだ・・・』
タ「このみと出会えた記念だからねw」
か『でも、ビンに弾が当たったのにどうして割れてないの?』
リ『恐らく、長老様仕込みの力でビンに特別な結界がかかっていたのですわ』
タ「ありがとう、このみ」
こ『べ、別にボクが助けたわけじゃないでしょ!・・・タ、タカシこそ・・・助けに来てくれて、ありがt(ry』
警察「爆発音がしたと通報があってかけつけました!」
こ『・・・いいところで・・・orz』
タ「おまわりさん!この加齢臭が誘拐犯です!」
社「タイ━━━━||Φ|(|´|Д|`|)|Φ||━━━━ホ!!」

・・・翌日・・・

アナウンサー「妖精誘拐/売買組織のリーダーとされる荒巻容疑者の逮捕により・・・被害者は全員無事に解放され・・・」
タ「あの社長も逮捕されたし、どうやら一件落着だね」
長「そうじゃな」
こ『長老様!?』
リ『お久しぶりでございますわ・・・』
タ「今回は何を・・・」
長「うむ。この国とフェアリーランドで法律が異なる部分の調整をするために、首相と話合っておったのじゃ」
タ「法律の異なる部分・・・?」
長「この国では、一夫一婦制であろう?」
タ「そうだけど・・・」
長「フェアリーランドでは一夫多妻制なのじゃ」
タ「へぇ、そうなんだ」
長「そこで、このように決まった。人間同士はこれまでどおり一夫一婦制じゃが・・・』
長「それとは別にフェアリーやエンジェル、デビルとも複数結婚できるようにすると』
タ「えっ!?てことはつまり・・・」
長「例えば、おぬしが人間の嫁1人、フェアリーの嫁2人、デビルの嫁1人をめとることが可能だということじゃ」
タ「な、なんだってー!ΩΩΩ」

・・・数ヵ月後・・・

神「アナタハコノ4人ノ女性達ヲ妻トシ、愛シ続ケルコトヲ誓イマスカ?」
タ「誓います」
神「本当デスカ?コレダケノ嫁サンイナガラ更二浮気シヤガッタラ、ヌッコロスゾ?」
タ「・・・いや、誓いますってば・・・あ、でもいずみちゃんやサタンもかわいいし・・・」
こ&リ&ミ&か『神罰キボンヌ』
タ「じょ、冗談だってば、冗談!」
こ&リ&ミ&か『・・・ジーッ』
タ「あ、あはははは・・・」
神「ウォッホン!・・・デハ、誓イノ接吻ヲ」
タ「う〜ん、接吻と言われても、誰からすべきか・・・」
こ&リ&ミ&か『(///)』
タ「う〜ん・・・」
こ&リ&ミ&か『・・・』
タ「う〜ん・・・」
こ『ちょっと!』
リ『いつまで悩んでいますの!?』
タ「う〜ん・・・」
ミ『一番好きな相手を選べばいいんだから、簡単だろう』
か『当然決まってるわよねぇ?』
タ「う〜ん・・・」
こ&リ&ミ&か『・・・』
タ「う〜ん・・・」
こ&リ&ミ&か『この優柔不断男・・・こうなったらこっちから行くぞ〜!』
タ「え!?・・・ちょ、まwwww」
こ&リ&ミ&か『よいではないかよいではないか』
タ「あ〜れ〜!」

Fin.


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