その14

 電車を乗り継ぐこと二時間。
 あまり俺の職場辺りと見た目が変わらないせいで、長距離移動のありがたみも薄い。まぁ、地方都市なんて
どこもこんな感じなのかも知れないが。
「ふぅ……やっと着いた……」
「情けない声を上げないで下さいな」
 俺の後ろから、神野さんがキャスター付きのスーツケースを転がしてきた。
「荷物を置いたら、すぐに先方へ伺わなければならないのでしょう? わたくし相手だからいいようなものの、
部下の士気が削げるようなことは、慎んだ方がよろしいかと思いますわよ?」
「はぁ……」
「だから、『はぁ……』ではなく、もっとシャンとして下さい!」
 なんだか、今日は妙に張り切ってる。姿勢がいいのはいつものことなのだが、今日はさらに一回り大きく、
周囲を威圧するオーラが出ているように見えた。
「あの……そんなに、肩肘張らなくても大丈夫だからね?」
「別に、肩肘など張っておりません! というよりも、別府さんがいつもいつも抜け過ぎなだけですわ!」
 それを言われると辛いね、どうも。
 反論できないので、話題を逸らすことにする。
「はは、そうだね……んじゃ、とりあえずホテルに荷物を預けようか」
「はい」
 相変わらず事務的な口調で言うと、神野さんは俺を颯爽と追い抜いた。
 その後姿を慌てて止める。
「ど、どこいくの?」
「は?」
「ホテル……反対側だよ?」
 片側三車線の道路を横断しようとしていた神野さんの足が、ぴたりと止まる。
「……もしかして、結構、方向音痴だったり?」
 尋ねると、その顔が真っ赤に染まった。
「そ、そんなこと、ある訳ないですわ!」
「いや、でも地図だって渡しておいたし―ー」
「ぐ……と、とにかく、そんなことはありません!! 別府さんの方こそ、そういうことは早くおっしゃっ
て下さい!! 殿方が率先して誘導しないで、どうするのですか!」
「えぇ……そんなぁ……」
 理不尽な物言いにぼやいたが、俺の顔は確実にニヤけていたと思う。
 完璧超人だと思ってた神野さんの思わぬ一面を見れて、素直に嬉しかった。それだけでも、この出張の甲
斐があったというものだ。いや、社会人としては確実にダメな部類の収穫だろうけど。
 腕時計をチラリと見て、先方との待ち合わせの時間を考える。
 荷物を置いたら、すこし早めだが昼飯を摂っておいた方がいいだろう。

 ――ネム、ちゃんと食ってるかなぁ……

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「ガウ……」
 カップラーメンを啜りながら、ネムは初めてこれを食べたときを思い出した。
 あの時は、お湯を注ぐどころか、蓋を開けるということも解らなかった。ただ、直感的に表面はなんとな
くマズそうだと思ったため、木の実を食べる要領で『殻』を叩き割ってみた。
 中からは、粉に塗れた、何だか干からびた植物のツルみたいなものが出てくる。しばらく考えたところで、
ネムはそれを生のままでかじった。正直なことを言えば、そこそこ美味いと思った。
 買出しから帰ったタカシはガックリと肩を落とした後、床に飛び散った中身を片付けながら、正しい食べ
方を教えてくれた。
 温度の点にだけ注意すれば、お湯でふやかしたそれも、割と美味かった。三分待てと言われたが、二分半
くらいで食べた方が、自分の好みだということも、今では知っている。
 それに付随して、電気ポットの使い方も習ったし、今では一人でご飯だって炊ける。風呂も沸かせるし、
お粥も作れる。
 
 ――タカシなんか居なくたって、十分だ。
 
 ネムがしかめっ面で昼食を摂っているのは、単純に面白くないからだ。
 『シュッチョウ』というのは、『シゴト』の一つらしい。だから、タカシが旅行へ行って遊んでるとは、
ネムも本心では思ってない。タカシが『シゴト』の話をするときは、大抵は愚痴か泣き言であることが多い
からだ。
 そんな憂鬱な『シゴト』を、泊りがけでやると言うのだから、かえっていい気味だ、くらいに思っている。
 
 ――『一人きり』ならば。
 
 リナに関して、ネムは特に敵意を持っているわけではない。
 ときどき、変な臭いを放つことはあるが、それでも基本はいい人間だと思う。
 だが、タカシと二人っきりでどこかに行くというだけで、それはなんとなく不快だ。
 仲間はずれにされているから、というのも違う。
 理由はまったく解らないが、ネムはとにかく不機嫌だった。
 食事を終えて、空いた容器を片付けると、気晴らしに出かけることにした。と言っても、せいぜいが散歩
の足を少し伸ばすというだけのことである。タカシから、ある程度の小遣いを貰ってはいたが、使い道はそ
れほど多くない。
 それにしても、『金』というものを考えるとき、ネムは不思議で仕方がないと思う。
 島では、手の届くところに食べ物があった。それを獲ったり、狩ったりして食べれば良かったのだ。
 だが、ここでは食べ物は大量にあるものの、一度『金』と交換しなければならない。
 勝手に取って食べるのは許されないのだ。
 そもそも、モノの『価値』ということ自体が、ネムにはまだよく解らない。
 いつもの帽子を被り、いつものズボンを履いて、サンダルを突っかけると、ネムは外へ出た。
 季節は夏で強い日差しが肌を焼く。しかし、南国出身のネムには、それでも物足りなかった。日本の夏は、
どこか中途半端だ。蒸し暑く、ぼやけたような暑気が身体に纏わりつくように感じる。
 セミの鳴き声がどこからか聞こえた。『あまり目立つことはするな』とタカシから言われていたが、虫を
追いかけるのも、遊びとしては悪くないと思った。
 アパートを出て左に曲がり、10分ほど歩けば、河川敷に出る。
 途中のコンビニで、ミネラルウォーターを買った。
 五百ミリのペットボトルをぶら下げて、堤防の上に道路を歩いていくと、風が纏わり着いていた暑気を吹
き飛ばすようで、とても心地よい。ネムは尻尾を振れない代わりに、帽子の下で耳を動かし、小さく喉を鳴
らした。
 通行人が、一瞬だけネムの尻を見ては、通り過ぎていく。
 ジロジロ見られるのは、あまり好きではなかった。自分が獲物になってしまったようで、不安になる。無
人島で何かをまじまじと見るのは、大抵狩りのときに狙いを定めるときだったからだ。もちろん、周りの人
間が自分を取って食うわけがないのは、知っているのだが。
 そのまま、堤防沿いに歩いていく。
 河川敷のグラウンドでは、少年野球のチームが練習をしていた。平日ではあったが、学校は夏休みを迎え
ており、ネムはそれをテレビのニュースで見ていた。
 土手の斜面に座って、しばらくその様子を眺める。野球のルールはよく知らなかったが、それでもボール
を追いかけて走り回る子供たちを見るのは楽しかった。尻尾を芝生の上に寝かせて隠せば、人々の視線を集

めなくて済むのも嬉しい。
 ネムは、大きく深呼吸をした。
 芝生の爽やかな香り、近くを通る車が出す排気の苦い臭い、川の水から漂う生臭さ。かすかに漂う甘い匂
いは、野球のグローブにつけるグリースだ。
 それらが、そよ風に全て混ざって、海の方角から吹き付けていた。
 複雑だ、と思う。
 とても、ややこしい。
 混じりあった臭いだけではない。
 金の件もそうだし、満足に動かせない尻尾もそうだ。
 無人島の生活しか知らないネムにとっては、この人間の社会での生活は、ごちゃごちゃしていて、色んな
ものが絡み合ってるように思えた。その絡み合いが時として便利で美しいこともあるのだが、多くの場合は
ネムにとって煩雑で遠回りだ。 
 結局、ネム自身が人間ではないのに、無理矢理人間のための仕組みを利用しているから、無理が生じる。
 もちろん、ネムがこういったことを、はっきりした言葉で考えているわけではない。
 それらは単に『メンドクサイ』、けれども『キマリゴト』ということで、片付けられている。
 ただし、それで完全に納得しているわけでもないということだ。
 バットの鋭い金属音が鳴った。
 ボールは低くショートの股の間を抜ける。外野手がカバーに走っていたが、そのときには既に、大きな歓
声と共にランナーがホームベースを踏んでいた。バッターは一塁を一息で駆け抜け、二塁で止まる。
 ネムは大きくため息をついた。
 もしも自分が人間なら、あそこに混じって野球が出来るのだろうか。
 それを考えると、胸の辺りが重たくなった。
 タカシがいる。かなみもリナも、自分を知っていてくれている。
 だけど、それでもなお、自分の存在は『隠されるべきモノ』なのだ。こんなにたくさんの人間が居るのに、
自分が堂々と帽子を脱いで付き合えるのは、今のところ三人しか居ない。ネムをこの国へ連れてきてくれた
海賊も居るが、彼らと会うことは二度とないのは明白だった。
 空を見れば、故郷のそれより、かすかに白くかすんで見える。
 ここでは、空でさえ、ネムの知っているものではない。
「こら! 待ちなさい!!」
 ふいに、声がした。ネムが座っている土手の下の方だ。
 顔を向けると子供が走っていて、その後ろを母親らしい女性が追いかけていた。
 小学校に上がる前くらいだろうか。小さな手足をバタつかせ、空中を泳ぐようにして走っている。ショ
ートパンツにTシャツという動きやすい格好で、膝には絆創膏を貼っているのが見えた。かなり活発な子の
ようだ。野球をしているメンバーの兄弟なのか、チームとおそろいの野球帽を被っていた。
 ミネラルウォーターの蓋を開けて、一口中身を飲む。
 見るともなしに見ていると、子供は突然、こちらへ方向転換をした。母親はスカートのせいで、それに対
応できずに転びそうになる。
 それを尻目に、男の子はあれよあれよという間に、土手の斜面を昇り、目の前までやって来た。
 ネムはどうしていいか解らず、ボトルを中途半端な位置で掲げたまま、キョトンとその子を見た。
 そこで初めて、男の子だとばかり思っていた相手が、女の子らしいことに気付く。大きな目に、太めの眉
毛が余計に男っぽい印象を強めていたが、確かに女の子だった。
 大きな目をクリクリと動かして、まったく物怖じしない様子で尋ねてきた。
「おねーちゃん……なにしてるの?」
「……グゥ」
 問われても、ぼんやりと適当にその辺りを見ていただけなのだから、ネムには答えられない。
 詰まっていると、その子は突然素っ頓狂な声を出した。
「あー! わかった! やきゅうみてたんだぁ!」
 子供らしい決め付けだったが、それでも半分は正解なので頷く。
「あのね! ぼくのおにーちゃんも、やきゅうしてるんだよ! 『きゃっちゃー』やっててね、ぷろになる
のー! かぁっこいーんだよー!」
 たずねてもいないのに、とても興奮した様子で、身振り手振りを交えて彼女は語った。とても嬉しそうだ。
 そのときようやく、母親らしい女性が追いついてきた。
「あぁ、すいません……こら、ダメじゃない!」
 母親は子供を軽く叱ると、ネムに頭を下げてきた。
「ァ……」
 声を漏らすと、ネムは首を振る。見ず知らずの人間と話すのは久しぶりだった。
 でも、上手に笑顔を作ることが出来た。
「カワイイ、コドモ」
 それは社交辞令でも何でもなかった。笑顔が上手く自然にできたのも、結局は本心からのものだったからだ。
母親は、ネムの奇妙なイントネーションに少しだけ首を傾げたが、すぐに笑って、
「ありがとう」
と返した。外国人か障害か、いずれ都合のよい解釈をしたのだろう。
 それから、そそくさと子供の背中を押して、急かした。
 下の方では父親らしい男性が、こちらを見て手を振っている。
「ばいばーい! おねーちゃん!」
 大げさに手を振って、女の子は土手を転がるように駆け下りていった。
 その背中を追いかけながら、母親が言う。

「こら! 危ないでしょ、梓!」

「ア……」
 ネムは思わず声を出していた。
 その声に、母親が足を止めて振り向いた。
「あの……何か?」
 怪訝そうに尋ねられたが、ネムは慌てて首を振った。

 ――胸の奥が、とても重たかった。

 『アズサ』とは、無人島にいた頃、ネムに『パパ』と『ママ』が付けてくれた名前だ。
 ある時期、ネムはネムではなく、『アズサ』だった。
 そして、あの子もまた、『梓』という名前だった。
 自分は、ずっと『アズサ』では居られなかったけれど、あの子はこれからもずっと『梓』だ。
 人間の社会では当たり前のこと。
 けれども、それがネムには何だかいたたれないような、悲しいような感じがした。
 あの梓は、もう少し大きくなったら、兄の影響で野球を始めるかも知れない。
 だとしたら……羨ましい、とネムは思った。
 
 ――今日は、帰ってもタカシはいない。
 
 急に、なぜだかその事実が重くのしかかってきた。
 それを思うと、家に帰るのが急に嫌になった。
 タカシなんかいなくても、ちゃんとやっていけるはずなのに。
 何も問題はないはずなのに。
 とにかく、なんだか嫌だ。
 親子が居なくなって、野球チームが練習を終え、やがて空が赤く染まり出してから、ネムはようやく腰を浮
かせた。
 暗くなる前には家に戻るよう、タカシには言われている。
 そのタカシがいないとしても、約束を破るのは、なんとなく気が引けた。
 立ち上がると、膝の裏が引き攣るような感じがした。数回その場で屈伸をして身体をほぐすと、家へ向かっ
て歩き出す。
 足が重いのは、多分ずっと座っていたせいだ。それだけのことだ。
 水を買ったコンビニの前を過ぎて、そろそろアパートが見えてくるというとき、道の端に何か奇妙な塊が見
えた。小さいゴミ袋が、ズタズタになっているようだった。
 傍を通り過ぎる人々が、そろって眉をひそめ、その横を通り過ぎていく。
 ネムは足を止めて、それを見た。
 どうやら、それは猫のようだった。
 だが、どう見てもそれは生きてはいなかった。
 車にでも轢かれたのか、後ろ足が関節と逆方向にねじれていた。目は閉じていたが、口は大きく開いており、
アスファルトに乾いた血が、黒くこびりついている。
 ピクリとも動かず、かすかに異臭を放ち始めているその猫を見て、ネムはそれきり動けなくなった。
 ドラマなどを見てると、普通人間は、人間が道に倒れていたら大騒ぎをする。
 けれども、猫がこうして死んでいても、ただ不愉快そうな顔で横を過ぎていくばかりだ。

 では、自分は?

 ネムが、道端に倒れていたら、どうなるのだろうか。
 もちろん、それは大騒ぎになるだろう。少なくとも、ネムは人間に良く似た外見をしているのだから。
 でも、ネムが人間ではないと知っていたらどうだろう。
 人に似て、人でないものを、人はどう扱うのだろうか。
 いずれ、自分が何かで死んだとして、タカシは自分の両親が死ぬのと同じくらい、悲しんでくれるだろうか。
 自分は、多少なりとも人間に近づいているのだろうか。
 それは、良いことなのか、悪いことなのか。
 死んでいるこの猫と、自分を分けるものは何なのか。
 ネムはしゃがみこむと、手を伸ばして猫の口を閉じた。意外に抵抗なく、関節は動いた。苦痛に叫んでいる
ような顔が、僅かなりとも安らかになった気がした。ねじれた脚は、下手に触ると余計に崩れそうだったので、
戻すのは諦める。
 通行人が眉をひそめる表情は、猫からネムへと向けられていた。
 それにも構わず、ネムはテレビの見よう見まねで、手を合わせてみた。どんな意味があるのかは知らなかっ
たけれど、前に見たドラマに出てきた刑事は、被害者の死体を検分する前にそうしていた。きっとこれも『キ
マリゴト』なのだ。
 しばらくそうしていると、ふいに隣に誰かがしゃがんだ。
「……ネムちゃん……」
 かなみだった。
 ネムは少し驚いたが、すぐに眉を寄せて、たずねた。
「コノ、ネコ、ナオル?」
「……無理ね」
「……ソウ」
 死んだ者はどうにもならないのは知っていた。だから、訊くだけ無駄だとは思った。
 けれども、訊かずにはいられなかった。答えは予想通りだったけれども、何かがストンと胸の奥で落ちた気
がした。
 もう一つ、訊きたいことがあった。
「カナミ……」
「ん? なぁに?」 
 ネムと同じように、かなみは手を合わせていた。
「ネム……ドノクライ、イキル?」
「え?」
「……ア……ゥ」
 『寿命』という単語が出てこず、怪訝な顔をするかなみに言葉が詰まってしまった。だが、かなみは素早く
察してくれたようだ。普段から、意思の疎通ができない患蓄たちの気持ちを考えているからだろうか。
「まぁ……はっきりとは言えないけど、多分、私たちと同じくらいは生きると思うわよ。あと……60年は」
 とても自信がなさそうに、かなみは言った。
 『60年』という数字は、身体の大きさから出した非常に大雑把な推測でしかないのだ。それ以上のことを
するには、情報が少なすぎた。
 それでも、ネムは頷き、
「ロクジュウ……ネン」
と、呟いた。それから、ネコの死体を悲しそうに見て、もう一度、手を合わせた。かなみもそれに倣う。
 10秒ほど、並んで手を合わせていた二人は、やがてどちらからともなく立ち上がった。
 かなみが、ポケットからハンカチを取り出し、猫の上にかけると、ネムに断ってから携帯を取り出す。
 保健所への連絡を終えると、かなみは疲れたような表情で、細く、長い息を吐いた。日頃、ネムを前にし
たテンションとは、全く違っている。
 しばらくの間の後で、彼女は少しだけ不自然な笑顔で、言った。
「ネムちゃん……今日は、わたしのところでご飯食べない?」
「……ガル」
 なぜか、頷いていた。
 かなみと二人きりになるのは、ネムにとって恐竜と同じ檻に閉じ込められるに等しい。
 だが、それでも頷いていたのは、かなみも今日ばかりは、一人の部屋へ帰りたくないのが解ったからだっ
た。
 かなみは嬉しそうに目を細めると、
「ありがとう」
と言って、大きく伸びをした。
「よし! 今日はシチューにしちゃうわよー!!」
 調子っぱずれな大声が、夕焼けが濃くなった空へと消えていく。

 ――タカシは、何を食べるのかな。
 
 ネムは、ぼんやりとそんなことを考えた。

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 あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!
『俺は神野さんにシャワーを貸していたと思ったら、いつの間にか裸で抱きつかれていた』。
 な…何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった……
 頭がどうにかなりそうだった…酔っ払っただとか姫ご乱心だとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。
 もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

 ――というか、現在進行形で味わってるんです。誰か助けて。

 
 あ、ちなみに、晩飯はホテル近くの中華料理店でチャーハンだった。
 今の状況に全く関係ないけど、なぜか答えなきゃいけない気がしたんだ。うん。


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