2日目
タ「委員長、昨日言いかけた事なんだけどさ・・・」
は『え?な、なんでしょう?(い、いきなり!?)』
タ「俺、委員長の事好きだ」
は『ふぇぇぇ!?あ、あの・・・』
タ「目、瞑って?」
は『は、はい・・・(///』
ちゅ・・・
は『別府君・・・いきなり・・・大胆です(///』
タ「い・・・ちょ・・・」
は『ん〜・・・もう1回・・・ですか?』
タ「何寝ぼけてるんだよ?起きろって」
は『・・・?』
タ「起きたか?もう9時過ぎてるぞ?」
は『・・・夢?』
タ「ん?何が?」
は『え?あ、あの・・・ゃぁぁぁ!』
タ「落ち着けって」
は『で、出て行ってください!』
タ「分かったから、物をなげるな。あぶね!」
バタン
は『はぁ・・・はぁ・・・ふぇぇ、みっともない姿見られちゃいました〜〜〜〜。がっくし・・・です。
  でも、いい夢だったな♪まだ、くちびるに感覚が残ってる気がします(////』

タ「・・・」
は『(あんな夢をみたせいで、今日は集中できません・・・)』
タ「ん?委員長、分からないのか?さっきからペンが動いてないけど?」
は『ふぇ?そ、そんな事あるわけ無いじゃないですか!別府君とは違いますから』
タ「でもさ、さっきもそのページじゃなかった?」
は『え?・・・き、気のせいです!勘違いしないでください』

タ「そ、そうか?ま、まぁいいけど」
は『余計な事考えてないで、自分のに集中してください』
タ「いやさ・・・めずらしく寝坊してたから」
は『べ、別に変な夢なんかみてませんから!』
タ「いや、誰もそんな事言ってないだろ?体調悪いとか、そっちの方をだな」
は『と、とにかく、おしゃべりはここまでです!宿題に集中してください』
タ「わかったよ・・・」
は『(はぁ、心配してくれてるのに、なんで悪口言っちゃうんでしょ・・・)』
タ「ん〜・・・あぁ〜、疲れた」
は『・・・はぁ』
タ「委員長、どうした?ため息なんかついて」
は『へ?べ、別に何でもないですよ?』
タ「で、どのくらい進んだ?もう数学は終わる感じ?」
は『え?いえ・・・そういう訳では』
タ「ん〜っと・・・あれ?全然すすんでなくない?」
は『あ、これは・・・その・・・』
タ「本当にどうした?さっきから様子が変だぞ?」
は『ほ、本当に何でもないんですって!しつこいですよ?』
タ「なんだよ、心配してるのに・・・そういう言い方はないんじゃない?」
は『だって、別府君が何度も言うからです』
タ「とにかく・・・今日はもうやめにしよう」
は『え?何で』
タ「何でじゃないだろ?委員長が調子悪いみたいだし、その様子じゃ殆ど進めないよ」
は『そ、そうやって人のせいにして。本当は自分がサボりたいだけじゃないですか?』
タ「午前中ほとんど進んでない人に言われたくない」
は『・・・』
タ「委員長、お大事に」
バタン
は『・・・私ってば最低です』

母『遥、別府君帰っちゃったけど・・・今日は終わりなの?』
は『・・・』
母『って、お布団に入ってどうしたの?体調悪いの?』
は『別に』
母『そう?あ〜あ、せっかく新作料理作ろうと思ってたのにな』
は『それは残念ね』
母『もしかして・・・喧嘩しちゃったとか?』
は『してないよ!してない・・・ぐすっ・・・わ、悪いの・・・全部・・・私・・・だから・・・』
母『遥・・・』
は『別府君、心配してくれて・・・ぐすっ・・・で、でも・・・私・・・悪口言っちゃって・・・ひっく』
母『そうなの・・・』
は『ごめん・・・ひとりにさせて』
母『うん・・・』
バタン
は『ふぇぇぇぇん・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・』

タ「はぁ・・・今日は言いすぎたな。委員長があーいうのはいつもの事なのに・・・」
プルルル プルル
タ「委員長・・・じゃないか。友ちゃんか?もしもし」
と『もしも〜し、ちょっと聞きたいんだけど』
タ「何?」
と『委員長にさ、さっきから電話してもメールしても反応ないんだけどさ。アンタ達なんかあった?』
タ「いや、別に・・・。委員長、体調悪いみたいだよ」
と『体調悪いくらいなら、電話くらい出るわよ。別府君、もしかして・・・襲った?』
タ「な!?そ、そんな事するか!!!!」
と『冗談よ、冗談。まぁ、そんな度胸もないだろうしね〜』
タ「度胸ないってのも冗談だよな?」
と『あはは、さ〜ってね?』

タ「ちょっと・・・喧嘩っぽい事した」
と『そうなんだ。あの娘、そういう所平気そうにみえて、滅法弱いからね・・・。今頃泣いてるんじゃない?』
タ「ま、マジで!?」
と『別府君の前じゃ、気丈に振舞ってるからね。あー見えて、案外泣き虫さんだからさ』
タ「・・・」
と『どっちが原因か分からないけど、こういう時は別府君の方から謝ってあげな?』
タ「そうだな・・・そうするよ」
と『んじゃ、頑張って!それじゃ、また』
タ「おう、ありがとう。またな」
ピッ
タ「泣いてる・・・俺が泣かせたんだよな・・・。男のクセに、好きな女を泣かすなんて最低だ」


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