7日目

タ「なぁ、俺達さ、結構進んでないか?」
は『ふぇ?』
タ「いや、なんか・・・考えてたより結構早いなって」
は『(ん〜・・・たしかに、付き合ったばっかりで・・・ちゅ、ちゅー・・・しちゃいましたものね)』
タ「そう考えるとさ、少し早いかもしれないけど、終わりまでやっちゃってもいいんじゃない?」
は『(お、終わりって・・・え、えっちしちゃう事!?////)』
タ「どしたの?さっきから黙ってて」
は『え?いや、な、何でもないですよ?(///』
タ「どうかな?」
は『こ、こういう物はですね、ゆっくり時間を掛けてですね』
タ「だけどさ、夏休みも何ヶ月もあるわけじゃないし、早いに越した事はないんじゃない?」
は『で、ですが、物には順序ってものがあるじゃないですか』
タ「だけど・・・」
は『タカシさんの頭には、それしかないんですか?』
タ「いや、普通そうだろ?」
は『・・・最低』
タ「ちょっと待てよ、そこまで言うか?」
は『言いますよ!』
タ「何で?終わりまでやるって目標なのに、なんで最低になるんだよ?」
は『わ、私の気持ちは考えないんですか?』
タ「遥の・・・気持ち?」
は『そうですよ!その言い方って自分の事ばっかり考えて、私の事は何一つ考えてくれないですよね?』
タ「・・・」
は『どうなんですか?』
タ「何で嫌なのか、全然わからない」
は『・・・って』
タ「え?」
は『出てって・・・』
タ「ちょっと」

は『顔も見たくありません!出てってください』
タ「遥・・・」
は『名前で呼ばないでください!』
タ「・・・」
は『さよなら・・・』
バタン
は『ぐすっ・・・ばかばか・・・タカシさんのばか・・・ふぇぇぇぇん・・・』

プルルル プルルル
と『あれ?委員長からだ、もしもし』
は『ぐすっ・・・友ちゃん・・・』
と『ちょっと泣いてるの?仲直りしたんじゃないの?』
は『ふぇぇぇん・・・もう、わからないですよぉ・・・』
と『ちょ、ちょっと待って!落ち着いて?』
は『タカシさん・・・ぐすっ・・・私の気持ち・・・全然・・・ふぇぇぇん』
と『ちょ、ちょっと待って、すぐそっち行くから。ね?』
ピッ
と『ほんとに世話の焼ける・・・』

は『ぐすっ・・・ぐすっ・・・』
と『大体話しは分かった。一つ聞いていい?』
は『はい』
と『別府君は、何て言ってたの?別府君が言ったとおりに話して?』
は『確か・・・終わりまでやっても良いんじゃない・・・だったかと』
と『それってさ、本当にえっちしたいって意味なのかな?』
は『そ、そうに決まってるじゃないですか』
と『もし別の意味だったら?』
は『そ、そんなはずは・・・』
と『あの度胸なしが、そんな事平然と言えるとは思えないのよ、私は』
は『・・・』

と『とりあえずさ、ちゃんと話してみなって?』
は『ど、どうせ・・・その場凌ぎの適当な話するに決まってます』
と『委員長さ、自分が勘違いしてるかもしれないんだよ?そんな事言ってる場合?』
は『だって・・・』
と『委員長!』
は『わ、私・・・ぐすっ、勘違い・・・して・・・タカシさん・・・傷つけて・・・
  それなのに・・・どんな顔して・・・逢えば・・・ふぇぇぇん・・・』
と『・・・』
ぽんぽん
と『委員長の好きになった人は、そのくらいで怒って別れちゃうような男なの?』
は『・・・ちがいます』
と『ならさ、納得行くまで話してきな?泣くのはそれからでも遅くないよ?』
は『ふぁぃ・・・ぐすっ・・・がんばり・・・ます』
と『よしよし、いい子いい子』なでなで
は『友ちゃん・・・ありがと』
と『お礼なんていいから、早く行って来い』

タ「はぁ・・・遥、何で機嫌悪くなったんだろ?やっぱりじっくりじゃないとダメってことかな?」
は『み〜つけた。この高台の公園にいたんですか』
タ「ん?はる・・・委員長」
は『む・・・』
ぺちっ
タ「いて・・・またデコピンかよ」
は『名前、何で言い直したんですか?』
タ「だってさ・・・」
は『今日も夕日が綺麗ですね』
タ「そうだな」
は『・・・』
タ「・・・」

は『・・・あの』
タ「ん?」
は『今朝の・・・何を早く終わりまでやりたいんですか?』
タ「え?そりゃ、宿題に決まってるだろ?」
は『う・・・やっぱり』
タ「他に何があるんだよ?」
は『その・・・い、色々・・・』
タ「あ!もしかして、何か違うのと勘違いしたな?」
は『ふぇ!?え、あ、ちゃ、ちゃんと主語を言わないタカシさんが悪いんですよ!』
タ「ここでも俺のせいにするのか?」
は『当たり前です。ちゃんと言ってれば、誤解もなかったはずですから』
タ「んな無茶な・・・」
は『今回は特別です。ちゃ〜んと謝ったら許してあげます』
タ「理不尽な気がすごくするけど・・・ゴメン」
は『しょうがない、今回だけですからね?』
タ「遥」
は『タカシさん』
ちゅ・・・
タ「本当、ゴメン」
は『私こそ・・・ちゃんと確認しなくてごめんなさいです』
タ「ところでさ」
は『はい?』
タ「何と勘違いしたの?」
は『え?そ、それはどうでもいいじゃないですか?』
タ「だーめ。ちゃんと言ってよ?でないと、俺が納得できない。怒られ損だ」
は『ど、どうしても言わないとだめですか?』
タ「うん」
は『そ、その・・・こ、恋人としての・・・終わり・・・です』
タ「それって別れるって事?」
は『ち、違います!』

タ「じゃぁ・・・何?」
は『だ、だから・・・その・・・え・・・っち・・・したいって・・・言われてるのかと(/////////』
タ「・・・」
は『だ、だってしょうがないじゃないですか?タカシさん、えっちな人ですから、そう思うのも』
タ「ぷっ・・・あはは・・・」
は『な、何が可笑しいんですか!』
タ「いや、普段真面目な遥が、そんな事思うなんて・・・あはは」
は『む〜』
タ「いや、悪い。でもさ、遥の言葉を借りるならさ」
は『な、何ですか?』
タ「遥の頭には、それしかないんですか?って所か?」
は『な・・・・(//////』
タ「いや、だって、普通そうは考えないだろ?常識的に考えて」
は『た、タカシさんがえっちでスケベで変態だって事を考慮してですね』
タ「いや、例えそうでも・・・あはは・・・ねーよ」
は『うぅ〜〜〜』
タ「言っただろ?大切にするって」
は『で、でも!・・・男の人は狼さんですから・・・それに、タカシさんは我慢できない人だし』
タ「つか、そんな大胆な事できないっていうのが本音だが」
は『・・・根性なし』
タ「な・・・そう言うか」
は『さぁ?』
タ「どっちのなの?したいの?したくないの?」
は『し、したくないに決まってるじゃないですか!付き合ってまだ2日ですよ?』
タ「なのに、行動に移れないって言ったら根性なしとか言うの?」
は『できるけど、自制して我慢するのと、できないとでは大きく違います!』
タ「俺だってやる時はやるぞ?」
は『ふ〜んだ・・・どうでしょう?』
タ「その時が来たらみてろよ?ちゃーんと誘うからな」
は『はいはい』

タ「・・・何か話したらスッキリしたよ」
は『私も・・・です』
タ「帰るか?」
は『はい』
タ「では、お手を拝借、マドモアゼル?」
は『ウィ。・・・って何でフランス語ですか?』
タ「なんとなく?」
は『タカシさんがフランス語ができるなんて意外です』
タ「ん?全然できないよ。他に知ってる言葉と言えば」
は『?』
タ「ジュテーム」
は『ふぇ・・・』
タ「あ、言葉は知ってるけど、意味は知らんがな」
は『う・・・タカシさんのばか(////』
タ「何で怒るんだよ?これって喧嘩するときの言葉?」
は『知りません、先に帰ります』
タ「ちょ、ちょっと!待ってよ、ねぇ?」
は『(うぅ・・・キュンってなったじゃないですか・・・////)』

は『では、また明日』
タ「うん、またね」
は『・・・(キョロキョロ』
タ「どしたの?」
は『・・・』
ちゅ
タ「!?」
は『ま、またねの・・・ちゅー・・・です(///』
タ「き、昨日は」
は『い、言っておきますけど、私がちゅーしたかった訳じゃないですからね?』
タ「え?」

は『た、タカシさんが、こういうの憧れてたっていうから・・・それを叶えるのも彼女の務めだし』
タ「遥・・・」
は『ほ、本当にそれだけで、他意はありませんから。では』
バタン
タ「・・・素直じゃないな。ま、そこが可愛いところでもあるんだけど」

は『きゃぁぁぁ、しちゃいましたしちゃいました!またねのちゅーです!きゃぁぁ(////』
母『遥、なに玄関で悶絶してるのよ』
は『な、何でもないですよ?えへへ』
母『泣いたり笑ったり悶絶したり、色々忙しい日ね』
は『べ、別にお母さんには関係ないですよーだ』
母『ふ〜ん・・・。ま、ちゅーするのも程ほどにね?』
は『ま、また見てたんですか?』
母『あ、やっぱりしてたんだ。カマかけただけなんだけど・・・うふふふ』
は『お母さんの意地悪!』
母『順調で何よりだわぁ』

は『・・・という事で、無事許してもらえました』
と『良かったわね』
は『友ちゃんのおかげです。ありがとです』
と『その調子なら、お守りを使う日も近そうね』
は『ま、まだ先です!(////』
と『またまた〜。まぁ、焦らないでじっくり行けばいいんじゃない?』
は『はい』
と『では、通信を終わる。引き続き警戒を怠らないように』
は『はっ、了解であります』
と『あはは♪じゃね?』
は『はい、またねです』
ピッ
は『あれ・・・?何か忘れてるような・・・まぁ、いいか。明日もいい日になるといいなぁ』


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