その12

〜〜冬休み五日目 それぞれのクリスマスその後ですよ?〜〜

−冬休み五日目−

は『あーあ・・・タカシさんがアルバイト終わるまで、つまんないです』
ころころ
は『はぁ・・・』
コンコン ガチャ
母『遥、お買物行って来てよ』
は『んー』
母『あ、それね?タカシ君から貰った指輪って』
は『これ買うのにアルバイトして・・・お金足りなくて借りたから、まだ続けるって』
母『へ〜、結構頑張ったんだ』
は『分相応という言葉をしらないのかな?』
母『男の子は見栄張るものよ。特に、好きな女の子にはね?』
は『た、タカシさんはおバカなだけだもん(///』
母『またまた〜、嬉しいくせに』
は『そ、そんな・・・こんなの貰っても嬉しくも何ともないもん』
母『指輪を薬指にはめられて、ついでにハメられちゃったんでしょ?』
は『お、お母さん、下品な話しないで!!!(///』
母『遥もお母さんくらいの年になればわかるけど・・・』
は『え?何・・・真剣な顔して・・・?』
母『昔は恥ずかしかったけど、こういう話がおおっぴらにできて楽しいのよ』
は『お母さん!』
母『はいはい、ゴメンゴメン』
は『い、言っておくけど・・・あれは一時の気の迷いっていうか・・・一生の不覚なんだから』
母『その割には嬉しそうな顔して帰ってきたくせに』
は『そ、それは・・・と、とにかく!娘の行動をイチイチ勘ぐらないでよ』
母『えー、そんなのつまらないじゃない?』
は『ふ〜ん・・・じゃ、私がいない間、お父さんと何してたのか言える?』
母『え?あ・・・鍋を火にかけたままだったわ!いけないけないっと・・・』
バタン
は『まったく・・・』
プルルル プルル
は『タカシさん・・・じゃなくて、友ちゃんだ』
ピッ
は『もしもし』
と『委員長、今日暇?』
は『え?はい・・・まぁ、暇です』
と『お願い、助けて欲しいの』
は『ど、どうしたんですか?』
と『今から委員長の家に行って良いかな?』
は『大丈夫ですけど・・・本当にどうしたのですか?』
と『そっちに行ったら説明するわ。それじゃ、すぐ行くから』
ピッ ツーツー
は『助けてって・・・何があったんでしょう?』

と『あはは、ゴメンね〜』
は『もう・・・心配したじゃないですか』
と『あーでも言わないと、断られると思ってね。委員長、真面目だから』
は『まだ冬休みは始まったばっかりですよ?』
と『最初は自分でやろうと思ったのよ?でも、分からない所だらけだからさ・・・こりゃ無理だなって』
は『もう・・・あの別府君ですら自分でやったんですから』
と『何だかんだ言って、別府君は頭良いじゃない?テストも点数良いし』
は『宿題、自分でやらないといつまでたっても・・・ですよ?』
と『肝に銘じて、春休みはちゃんとやるわよん』
は『春休みは宿題でないじゃないですか』
と『そうだっけ?あはは〜』
は『もう、友ちゃんったら・・・』
と『まぁまぁ・・・それに、いま終わらせておけば、あとは目一杯遊べるしね』
は『友ちゃんにはお世話になってますし、このくらい良いですけど』
と『あ、クリスマスデートはどうだった?』
は『え・・・?』
と『私が服を選んだんだから、結果くらい聞かせてよ?』
は『あ、あの・・・べ、別に楽しい事は無かったですよ?』
と『そうなの?』
は『ただ・・・本屋さんに行って、ご飯食べて、帰ってきた・・・だけです』
と『ふふふ・・・』
は『ほ、本当ですからね?』
と『いやいや、あの委員長が・・・いや、委員長だから、かな?』
は『な、何がですか?』
と『昔なら何でも言ってくれたのに・・・やっぱり隠しておきたいか』
は『で、ですから・・・』
と『ここにね・・・こんな写真があるのよ』
は『え・・・?こ、これは(///』
と『暇だからさ、外にでたら・・・いやぁ、良い感じのカップルが居たからついシャッターをね』
は『と、盗撮じゃないですか!(///』
と『そんな事無いわよ?私は、風景を撮ったまでで、たまたまそこに・・・委員長達が居たってだけ』
は『そ、そんな都合良い訳ないじゃないですか!(///』
と『ほら、この写真。委員長が恥ずかしそうに手を繋いで・・・可愛いわね』
は『こ、これは無理やり手を繋がれて(///』
と『で、こっちは腕組んで・・・これ、ムネ当ててるわよね?』
は『ち、違います!べ、別府君がふざけすぎるので、お仕置きをですね(///』
と『こっちは公園の写真ね。指輪つけてもらったときの委員長、驚いてるわね』
は『あ、あの・・・』
と『で、ちゅーしちゃって・・・羨ましいぞ?』
は『・・・』
と『ほれほれ、言い逃れできないぞ?素直に・・・い、委員長?』
は『ぐすっ・・・友ちゃん、酷いです』
と『ど、どうしたの?』
は『二人だけの・・・ぐすっ・・・思い出にしたかったのに・・・なのに・・・ふぇぇぇん』
と『ご、ゴメン・・・そんなつもりじゃ』
は『もうみんなにバレちゃいます・・・ぐすっ・・・そしたら・・・そしたら』
と『み、みんなには見せないから。このまま内緒にもしとくから・・・ね?』
は『ぐすっ・・・ひっく・・・ふぇ?この写真・・・』
と『どれ・・・?げっ!』
は『この写真・・・友ちゃんがちゅーしてるの、山―』
と『わーわー、違う違う!や、山田じゃないわよ?』
は『違わないです。クリスマスは一人じゃなかったんですか?』
と『そ、外に出たら、たまたま居てね?一人よりは、こんなのでも居ないよりはマシかなって』
は『それで?』
と『で、荷物持ちとか・・・ほら、撮影するのに荷物一杯あるし』
は『・・・』
と『ほ、本当だってば。そ、その写真は・・・た、たまたま転びそうになって、それで・・・』
は『友ちゃん・・・ちゃんと言わなきゃ許さないですよ?』
と『だ、だから』
は『宿題、お預けです』
と『い、委員長!そんな』
は『友ちゃん』
と『わ、分かったわよ、降参』
は『いつからなんですか?』
と『だ、だから・・・クリスマス・・・誘ったら良いよって』
は『そうなんですか』
と『こ、こんなの変だって言いたいんでしょ?私だって、それは分かってるわよ』
は『私はそうは思いませんよ?こういうのもありだと思います』
と『それで・・・二人を見てたら・・・山田が、ボク達もって言うから・・・その・・・良いかなって』
は『で・・・付き合い始めた、と』
と『そ、その・・・しょうがなくだからね?アイツ、あのままじゃダメになりそうだから』
は『ふふふ、友ちゃん優しいんですね』
と『そ、そんな事ないわよ!ボランティアよ、ボランティア』
は『素直じゃないですね』
と『委員長に言われたくないわよ。そ、その・・・みんなには内緒だからね?』
は『まぁ・・・しょうがないですね。でも、別府君にも教えちゃいますからね?友ちゃんのクリスマス』
と『んむむむ・・・ま、まぁ・・・不公平だもんね。いいわよ』
は『ところで、恋人さんは?』
と『こ、恋人とか言うな!恥ずかしいわね・・・(///』
は『友ちゃん、可愛いですね』
と『うっさい!ば、バイトよ・・・ボクも指輪プレゼントするんだお〜とか言って』

タ「さ〜って、山田、休憩しようぜ」
山『ん〜疲れたお』
タ「でさ、山田。お前、クリスマスどうだったよ?」
山『クリスマスは中止じゃなかったのかお?』
タ「あはは、だよな」
山『そうそう、道を歩いてたら・・・こんなのがあったお』
タ「うん?・・・げっ!?」
山『タカシは楽しいクリスマスだったみたいだお?』
タ「お、お前・・・内緒にしとけよ?」
山『さ〜って、どうしようかお。タカシお勧めのエロゲ貸してくれたら考えてやるお』
タ「お前なぁ・・・いい加減、エロゲとその口調なんとか・・・ん、メールだ」
山『委員長からかお?ラブラブだお』
タ「っせーな・・・ん・・・へぇ〜・・・ほほぉ・・・」
山『面白い情報でもあったかお?ボクにも教えるお?』
タ「ほい、写メ。友ちゃんとお前の熱々ちゅー写真」
山『んな・・・!?』
タ「山田も楽しいクリスマスだったみたいじゃないか?」
山『う、うっさいお、一人で過ごすのが嫌だったから、たまたまだお(///』
タ「でもさ・・・どうやってやったんだ?」
山『そ、そんなのは秘密だお(///』
タ「良いじゃんか?教えろよ」
山『ダメだお』
タ「頼むよ。ね?梓ちゃん?」
山『ボクの下の名前を呼んで良いのはトモだけだお(///』
タ「へ〜、そう呼び合ってるんだ」
山『きゅ、休憩時間は終わりだお。さー働くお』
タ「ったく、お前達も角におけねーな」
山『タカシと委員長に言われたく無いお(///』

は『まったく、ビックリですよ』
タ「だな、まさか写真撮られてるなんてな」
は『それに、あの二人・・・』
タ「何だかんだ言って、いつもベッタリだったし、不思議はないけどな」
は『ま、まぁ・・・そうですね』
タ「まぁ、写真は記念になっていいんじゃない?」
は『もう・・・そうやって、すぐに物事を良いほうに考える・・・』
タ「あはは、特技ですから」
は『もっと深刻になって欲しいです。これからの二人でのお出かけは控えるべきでしょうか?』
タ「ま、待った!それは勘弁」
は『だ、だから・・・当分は私の家に来るか・・・た、タカシさんの家に行くか・・・かな?(///』
タ「え?あ・・・そ、そうだね」
は『言っておきますけど、これ以上バレたくないからですからね?それだけですからね?(///』
タ「はいはい、わかってるって」
は『あ、もうこんな時間・・・』
タ「結構長く話しちゃったね」
は『それじゃ・・・おやすみなさい』
タ「うん、おやすみ。遥、大好きだぞ」
は『もう・・・ばか(///』
ピッ
は『えへへ・・・大好きって・・・嬉しいよぉ(///』


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