その6

〜〜終業式午後、その2 デートの約束しちゃうんですよ?〜〜

−時は戻って終業式午後−

は『―私にどんな酷い事をしたか、思いだしましたか?』
タ「俺って心が広いな」
は『・・・え?ちゃ、ちゃんと聞いてたんですか!』
タ「遥からどんな酷い事言われても許してあげたって事だろ?」
は『どこをどう聞いたらそうなるんですか!』
タ「全体を要約すると?」
は『日本語が解らないとしか言いようがないです』
タ「酷いってのは自己紹介のときとか、委員長にしちゃったって所だろ?」
は『そうです。そんな偉そうに言わないでください』
タ「でもさ、逆に考えると、それがあったから、俺達はここでこうしてる訳だろ?」
は『そ、それは・・・そうかもですけど・・・ですけど』
タ「じゃ、むしろ酷い事というか、良い事だった訳だな」
は『あ、あんな事がなくても、ちゃーんとお付き合いしてました』
タ「ほうほう。して、その根拠は?」
は『全ての事象は、大局的には不変なんです。きっかけはどうあれ、こうなる事には・・・あっ』
タ「続きは?(ニヤニヤ」
は『いいい今のはナシです!聞かなかった事にして下さい(///』
タ「難しい事言っちゃって。つまり俺達が付き合うのは運命だって事だろ?」
は『ち、違います!タカシさんと付き合ってるのは気の迷いというか・・・』
タ「またまた〜。じゃ、一生迷っててよ」
は『うぅ・・・タカシさんの意地悪!嫌いです』
タ「ご、ゴメンって。つい嬉しくてさ・・・」
は『ふ〜んだ・・・許してあげないです』
タ「悪かったよ・・・どうしたら許してくれる?」
は『知りません。そんなの自分で考えてください』
タ「じゃ・・・これでどう?」
ぎゅ・・・
は『え・・・やっ、めーですよぉ(///』
タ「はるか・・・好きだよ」
は『そ、そう言うのは反則です。ずるいです・・・(///』
タ「ダメ?」
は『こ、これだけじゃ・・・ダメ・・・許してあげないです・・・』
タ「じゃ・・・これでどう?」
ちゅ・・・
は『ふぁ・・・もう・・・ばかぁ(///』
タ「まだダメ?」
は『と、特別に・・・許してあげちゃいます』
タ「ふふふ、良かった」
むにむに
は『ふぇ・・・?ちょ、ちょっと・・・何してるんですか!』
タ「え?乳房の触感を確かめてる?」
は『そんな文学的に言ってもダメです!離してください!』
タ「ん〜・・・俺達さ、もう付き合って4ヶ月くらいだろ?」
は『それとこれとは関係ありません!』
タ「普通の男女なら割と当たり前だと思うけど・・・」
は『だ、だからって・・・』
タ「好きな人とこういう事したいって思うのはダメなの?」
は『そ、そういう意味では・・・その・・・下にはお母さんもいますし・・・』
タ「今日は来ないって言ってたよ?」
は『で、ですけど・・・もっと雰囲気とか・・・そ、そういうの考えてください』
タ「・・・ゴメン」
は『えっと・・・お、お茶のお代わり持ってきますね』
タ「え?あ・・・うん」
バタン
は『はぁ・・・なんでダメって言っちゃったんだろう。本当は嬉しいのに・・・私のバカバカ。
  でも、タカシさんだって、もっと強引に迫ってくれれば・・・私だって逃げないかもなのに』

は『お待たせしました』
タ「あ、あのさ・・・本当にゴメン」
は『別に怒ってません。タカシさんがえっちで変態さんなのは分かってましたから』
タ「そ、そう・・・」
は『・・・意気地なし』
タ「え?」
は『何でもないです』
タ「その・・・ゴメンな?俺、遥の事大切にするって言ったのに・・・あんな事言っちゃって」
は『ですから、別に怒ってません』
タ「でも・・・」
は『もう・・・いざとなったら、ちゃんとするとか言ってたのは誰でしたっけ?』
タ「俺」
は『はぁ・・・しょうがないですね。チャンスをあげます』
タ「え?」
は『クリスマスイブにデートして・・・私が自慢できる彼氏だなって思えたら・・・い、良いですよ?』
タ「ま、マジで?」
は『い、言っておきますけど、ちゃんとできたら、ですからね?採点は厳しくいきますからね?』
タ「おう、すっげー頑張る」
は『まったく・・・女の子から言わせるなんて最低です。やっぱりタカシさんはダメダメですね』
タ「面目ないっす」
は『それと』
タ「うん?」
は『タカシさんの事ですから、インターネットでありきたりのデートスポットを探すつもりでしょうけど』
タ「ギクッ・・・な、何をおっしゃいます・・・あは、あはは・・・」
は『4ヶ月も付き合ってるんですから、私が何で面白いと思うかとか、ちゃんと分かってますよね?』
タ「え?あ、そりゃ・・・もう・・・」
は『その辺をちゃ〜〜〜んと考えて、デートコースを決めてくださいね?』
タ「う・・・うん・・・」
は『なんでそんな自信無さげなんですか?これは当分お預けでしょうか・・・』
タ「今更こう言うのもなんだけど、するしないは別に、俺は遥とクリスマスを楽しむつもりだから」
は『今から失敗した時の言い訳ですか?』
タ「ち、違うって!したいから頑張るって思われたくないからさ」
は『さっき、すっげー頑張るとか言った人、どなたでしたっけ?』
タ「い、いや・・・それは・・・その・・・」
は『はぁ・・・』
タ「遥だって、4ヶ月の付き合いで、俺に何を言えばやる気出るか知ってるくせに。ズルくないか?」
は『そ、それは・・・と、とにかく!ちゃんとエスコートしてくださいね?』
タ「分かったよ」
は『あー、もう恥ずかしいです・・・するとか・・・しないとか・・・ばか(////』
タ「実は遥も興味深々なんじゃない?」
は『そ、そんな訳ないです!タカシさんと一緒にしないでください』
タ「はいはい、どうせ俺はえっちで変態さんですよーだ」
は『そうやって、すぐ卑屈になる・・・』
タ「可愛い彼女にお預け食らってる男の気持ちにもなって欲しいよ」
は『そ、そんなの・・・し、知らないです(///』
タ「すっかり話込んじゃったけど・・・続きしようか?」
は『え?あ・・・ん・・・』
タ「・・・何してるの?」
は『ふぇ?つ、続きじゃないんですか・・・?』
タ「何の?」
は『ですから、さっきの・・・ちゅーの続き・・・では?』
タ「いや、俺は宿題のつもりだったんだけど」
は『う・・・』
タ「遥さんも、結構えっちですねぇ」
は『タカシさん!』
タ「ゴメンゴメン、はい、目瞑って?」
は『ふ〜んだ、もう怒りました。ちゅーしてあげないです』
タ「はるかぁ」
は『知りません』
タ「こうなったら、強硬手段だ」
は『ふぇ・・・?ひゃっ』
ぎゅ・・・
タ「ね?機嫌なおそ?」
は『こ、こんなのじゃ・・・』
タ「じゃ、こういうのは?」
なでなで・・・
は『ふぁ・・・ず、ずるい・・・(///』
タ「ちゅー・・・するよ?」
は『は、はい・・・ん・・・』
ちゅ・・・くちゅくちゅ・・・
タ「ぷはっ・・・」
は『ん・・・もう・・・ディープなちゅーする時は、前もって言ってください・・・えっち(///』
タ「遥が可愛いのが悪い」
は『クリスマス・・・ちゃんと頑張ってくださいね?』
タ「うん・・・」

タ「じゃ、今日は帰るね」
は『はい、ではまた明日です』
タ「お義母さんに、明日からまたよろしくって言っておいてね」
母『分かってるわよん』
は『お、お母さん』
母『えー、お見送りくらい良いわよね?』
タ「あはは、光栄の極みでございます」
は『タカシさん、あんまりお母さんを調子に乗せるような事言わないでください』
タ「それでは、また〜」
バタン
は『(はぁ・・・お母さんがいたから、またねのちゅーができなかったです・・・がっかり)』
母『アンタね、恋人なんだから別れ際はちゅーくらいしなさいよ』
は『誰のせいで出来なかったと思ってんの!(////』


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