その8

〜〜冬休み二日目 準備はしっかりやっちゃいますよ?〜〜

−冬休み二日目−

は『お父さん、お母さん、おはよ』
父「おはよう」
母『おはよ〜』
は『くんくん・・・何この匂い?』
母『これこれ、新作料理をつくったのよ。タカシ君に食べてもらおうかなって』
は『ふ〜ん・・・タカシさん、今日来ないけど』
母『はい?』
は『だから、宿題終わったの』
母『ちょ、ちょっと!勝手に終わらせないでよ』
は『別にお母さんの都合に合わせる必要ないし』
母『じゃ、これどうするのよ?』
は『自分で食べたら?』
母『では、これは遥の朝ごはんになりました』
は『ちょ、ちょっと!こんな得体の知れないものを』
母『好き嫌いするような娘に育てた覚えはないわよ』
は『実験台にされるようにも育てられてません』
母『お父さん!遥が反抗期よ』
父「・・・」
母『何か言いなさい・・・って、何勝手に食べてるのよ!これは―』
父「もぐもぐ」
は『お父・・・さん?』
父「美味い」
母『え?あ、当たり前よ。私がつくたんだから、美味しいに決まってるじゃない』
父「良い腕」
母『ほ、褒めたって何にもでないわよ?で、でもまぁ・・・あ、ありがとう(///』
は『はぁ・・・ごちそうさま。いろんな意味で』
母『い、いくらお父さんでも、作り手としては美味しいって言われると嬉しいのよ?それだけだからね?』
父「照れ屋」
母『ち、違うわよ!そんなんじゃ・・・もう!お父さんの・・・ばか(///』
は『さってと、出かけてくる』
母『お、タカシ君とデートですか?(ニヤニヤ』
は『ち、違うよ。今日は友ちゃんと買物に行くの』
母『な〜んだ・・・つまんないわね』
父「クリスマス」
母『あ、なるほど。クリスマスの準備って訳ね。勝負下着とか持ってるの?』
は『ちょ、ちょっとお父さん!変な事言わないでよ(////』
母『お父さんはどうでもいいから。で、持ってるの?持ってないの?』
は『そ、それは・・・その・・・』
母『ないならお母さんがお金あげるから買ってらっしゃい?』
は『そ、そういう事するって決まった訳じゃないから(///』
母『しないとも決まって無いんでしょ?備えあればってやつよ?』
は『もう・・・お父さん!お母さんを止めてよ』
父「未来の夫」
は『お、お父さんまで・・・もう、知らない(///』
母『お母さんがお父さんと初めてえっちした時のあげようか?』
は『そんなの、使うわけないでしょ!自分のくらいあります!』
父「長持ち」
母『べ、別に記念とかそんなので取ってたわけじゃないわよ?捨てるのが勿体無いだけだからね?(///』
は『はぁ・・・頭痛くなってきた。いってきま〜す』
父「嬉しい」
母『な、何喜んでるのよ!その・・・こんな事で喜んでくれるなら・・・私も嬉しいっていうか(///』

は『という感じなんです。良く分からないですよね?』
と『あはは、委員長の家って面白いわね』
は『良い迷惑ですよ・・・』
と『んで、今日は何を買うつもり?』
は『宿題とかで全然出かけてなかったので・・・直前になってしまいましたが、明日の服を買おうと』
と『にゃるほどね。つまり、委員長は別府君と熱く濃厚な夜を過ごす訳か』
は『べ、別にタカシさ・・・別府君と過ごすなんて言ってないです(///』
と『もう、私にだけは言ってよぉ。大丈夫、他の人には内緒にしとくって』
は『えっと・・・まぁ・・・で、デートは・・・します(///』
と『委員長、一つだけ言っておくわ』
は『ふぇ?』
と『クリスマスって、ホテルはすぐ一杯になるから予約とかしとく方が良いわよ?』
は『な、何を言ってるんですか!(///』
と『赤くなっちゃって可愛いわねぇ』
は『と、友ちゃん!人で遊ばないで下さい』
と『ゴメンゴメン。じゃ、友ちゃんが見立てて、とっても可愛い服を選んでしんぜよう』
は『ははぁ〜、なにとぞ良しなに』
と『友ちゃん的なコンセプトとしては、思わず抱きしめたくなるような可愛い系の雰囲気をかもし出して』
は『ふむふむ』
と『そして、その服の下に隠された、勝負下着という名の凶器で相手の理性を完膚なきまでに叩き壊す!』
は『え・・・あ、あの・・・?』
と『まさに!羊の皮をかぶった狼!文学的に言えば、トロイの木馬よ!』
は『トロイの木馬は違うと思うんですけど・・・』
と『あ、当日の下着はどんなのつけるの?それ次第で服も決めるから』
は『ちょ、ちょっと待ってください!下着見せる事になる訳ないですから』
と『え・・・?しないの?』
は『そ、その・・・まぁ・・・』
と『ないない、それはない。今時の男女がえっち無しのクリスマスなんてねー』
は『そ、そう言う友ちゃんはどうなんですか?』
と『・・・ふっ、一人で寂しく過ごすわよ』
は『あ、あの・・・ごめんなさい』
と『彼氏とクリスマスって聞いただけで腹立たしい気持ちを我慢してるに、そういう事言う訳』
は『そ、そんなつもりは・・・』
と『なーんか、やる気削がれちゃったなー・・・かーえろっかなぁ?』
は『そ、そんな・・・ごめんなさいです』
と『で・・・当日の下着の予定は?』
は『・・・という感じで』
と『聞こえないわよ』
は『で、ですから・・・・(ゴニョゴニョ』
と『ふんふん・・・それでそれで・・・え、えー、ちょっと、本当に?』
は『は、はいぃ(///』
と『委員長ってば、見た目によらず・・・いや、そのギャップが良いわね』
は『ずっと前に読んだ小説で、そんな感じのが書いてまして・・・で、こういうのがいいのかって(///』
と『その下着着てたのって、どんな人?』
は『バリバリ働くキャリアウーマンです。大きな会社の課長』
と『ほほぅ・・・。昼は出来る女で、夜はデキる女って訳か』
は『どういう意味ですか?』
と『いやいや、委員長とは違う人だなって。でも、良いわね!ちょっと見直しちゃった』
は『や、そんな事で見直さないでください(///』
と『うん、服のイメージが固まったわ。それじゃ、買物行ってみよう!』
は『はい』

と『これで見た目は安心ね。あとは・・・委員長次第だよ?』
は『わ、私次第というか・・・別府君次第というか・・・』
と『襲っちゃえば?』
は『友ちゃん!(///』
と『じょーだんよ、冗談。でもさ、女からは言いづらくても、男に言わせやすい雰囲気作りも大切よ?』
は『そ、その辺は・・・まぁ・・・大丈夫というか・・・なんというか・・・』
と『どういう事?』
は『実は・・・自慢できる彼氏だと思ったら・・・いいですよって・・・言ったんです』
と『おーおー、そうかそうか。ちゃーんと仕込みは入れたわけか』
は『い、言っておきますけど、採点は厳しいですよ?もう、当分お預けくらいに』
と『んふふふ』
は『な、何ですか・・・?』
と『委員長、優しいものね。最後の最後には、しょうがないですね・・・って言っちゃうんでしょ?』
は『な・・・そ、そんな事言うわけないです!(///』
と『そしたら「委員長、好きだよ」『私もよ、別府君』ってなって、あーんことしちゃうんだぁ』
は『あ、あーあー、聞こえない、聞こえないです(///』
と『じゃ、結果を楽しみ待ってるわ。私、こっちだから』
は『あ、はい。結果は何も無いに決まってますけど』
と『はーいはい、それじゃガンバってね?』
は『またねです』

は『はぁ・・・いよいよ明日か・・・』

タ「遥・・・綺麗だよ」
は『タカシさん・・・恥ずかしいです』

は『はっ・・・ま、まだえっちするなんて決まってませんから!(///』
しーん
は『あ、あはは・・・自分の部屋で誰に言い訳しちゃったんだろ・・・はぁ・・・』
プルルル プルルル
は『ん・・・タカシさんからだ。もしもし』
タ「あ、遥?明日なんだけどさ、3時くらいに駅前で良いかな?」
は『良いですよ』
タ「それじゃ・・・明日をお楽しみにね?」
は『楽しみでもなんでもないです。ガッカリさせないで下さいね?』
タ「あはは、そのつもり。まぁ、精一杯やるから・・・んじゃね?」
は『はーい、またねです』
ピッ
は『明日・・・・明日か・・・あーん、ドキドキしすぎて眠れないですよぉ(///』


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