プロローグ

校「で、あるからして、皆さん無事に揃って2学期を迎える事を期待してます」
タ「ったく、校長は話がイチイチなげーんだよ!」
は『べ、別府君、まだお話は終わってないですよ』
タ「うん?どうせ、自分の演説に酔ってるんだから、聞こえやしねーよ」
校「えー、ゴホン。そこの、生徒と担任の先生。後で校長室まで来るように」
は『バッチリ聞こえてたみたいですね』
タ「あはは、まいったね、こりゃ」

タ「失礼しました〜〜」
は『失礼しました』
タ「宿題3割り増しだってさ。もう笑うしかないな」
は『そうですね・・・はぁ』
タ「どうした委員長?表情が冴えないな」
は『当たり前です!誰かさんの巻き添えで、私まで宿題が増えたじゃないですか!』
タ「しかも、終わらなかったら2学期の通知表には1が並ぶと思えとかね」
は『あ〜、夏休みは大きい図書館に行って、本を沢山読もうと思ってたのにぃ〜〜』
タ「・・・なんつーか、ゴメンな?」
は『いまさら謝られても・・・もういいです』
わ『べ〜っぷく〜ん』
タ「渡辺先生、どうしました?」
わ『二人が宿題が終わってなかったら減給っていわれました。もう涙目ですよぉ』
タ「じゃ、今から宝くじ当てるか、金づるになる男みつけたら?」
は『べ、別府君!誰のせいだと思ってるんですか!先生に謝ってください』
タ「ほら、生徒の不祥事は担任の責任だし・・・ま、あきらめて?」
わ『音無さん。貴方だけが頼りですからね?』
は『わ、私がですか!?』
わ『別府君はどうせやらないに決まってます。なので、音無さんがしっかりサポートして終わらせてね?』
タ「酷いな・・・やらないなんて、誰も言ってないのに」
わ『この際、手段は選びません!7月中に終わらせてください。でないと、不安で先生泣いちゃう』
は『は、はぁ・・・頑張ります』

わ『お願いね?このバカを引っ張ってあげて、絶対終わらせてね?ね?』ガクガク
は『わ、わ、わかりましたから。ですから、揺らすの止めてくださいぃ』
タ「教師が生徒をバカ呼ばわりかよ・・・PTAに言いつけるぞ」
わ『PTAが怖くて教師ができますか!』
タ「(やべ、目がマジだ・・・。これ以上抵抗するのやめておこう・・・)」

タ「あれだな、一番簡単なのは−」
は『写させませんから』
タ「何で分かった?」
は『単純ですね・・・本当におバカです』
タ「ちぇー、みんなでバカって。いいよ、ちゃんとやるから」
は『別府君のちゃんとは不安です・・・。あ、そうです』
タ「何か名案でも?」
は『えっと・・・その・・・これから毎日、終わるまで一緒にやりましょう』
タ「え?これから毎日って・・・明日から!?」
は『もちろんです。1週間ちょっとしかないのですから、本当なら今日からでもやらないとですよ?』
タ「まじかよ・・・」
は『そうと決まれば、宿題一式を持って、明日9時に家へ来てください』
タ「委員長の家で?それは、いくらなんでも・・・」
は『私だって、部屋に入れるなんて絶対嫌ですよ?でも、図書館とかは他の人の迷惑になっちゃいますから』
タ「迷惑って、宿題くらい静かにできるよ」
は『信用できません』
タ「んだよ・・・分かった。んじゃ、また明日ね?」
は『はい、失礼します』

は『やった〜〜〜〜!夏休み早々、別府君と二人っきりになれる〜〜〜〜!!!(///』
と『そこで仲良くなって、ラブラブするって訳ね』
は『そ、そんなラブラブなんて・・・で、でも、デートとかしたいなって・・・きゃ、恥ずかしい(///』
と『うふふ、委員長は初心ねぇ』
は『・・・と、友ちゃん!?い、いつの間にいたんですか??』

と『え?やった〜〜〜の辺りから?校長室に呼ばれてたから、どうなったのか聞きたくて残ってたのよ』
は『わ、忘れてください!な、何でもないですから』
と『もう無理よねぇ・・・。とりあえず、コレを渡しておくから』
は『ん〜?何ですか、この箱は?』
と『避妊具』
は『と、友ちゃん!!!(////』
と『委員長、保険体育の実演がしたいんだが・・・って言われるかもしれないしw』
は『な、無いです!絶対、まったく、ありえません!』
と『え〜?別府君も男の子だし・・・二人きりになったらムラムラってなって・・・』
は『べ、別府君はバカだけど、そういう事するような人じゃありません!』
と『じゃ、委員長がムラムラ?』

は『そ、それは・・・ない・・・です・・・』
と『あれれ〜?自分には絶対しない自信がないのかにゃ〜?』
は『し、しません!大体、相手が別府君ですよ?そんな気持ちにすら・・・』
と『その別府君と二人きりになれるのを大声で喜んでたの誰だっけ?』
は『で、ですから、忘れてください(///』
と『でもね・・・委員長?好きなら、女の子からでも攻めた方がいいのよ?』
は『そ、そんな・・・攻めるとか・・・ないですから』
と『なんだかんだ、別府君は鈍そうだしねぇ・・・。ま、お守りだと思って持ってて?』
は『は、はぁ・・・持っておくだけなら・・・』
と『じゃ、頑張ってね?あと、暇だったらメール頂戴。遊びに行こう?』
は『はい、絶対連絡します。それでは、また』

は『友ちゃんには困ったものです・・・。こんなの渡されても・・・・』
ドキドキ
は『で、でも・・・別府君が・・・もし、求めてきたら・・・・』

タ「委員長、好きだ」
は『そ、そんな事急に言われても・・・』
タ「俺のこと、嫌いか?」

は『そ、そんな事・・・わ、私も好きです』
タ「嬉しいよ、委員長。じゃぁ、してもいいよね?」
は『え?待ってください、心の準備が』
タ「委員長・・・いや、遥が欲しい」
は『ふぇ!?・・・あ、あの・・・は、はい・・・』
タ「目をつぶって?まずは、キスから」
は『は、はい・・・や、優しく・・・お願いします』
タ「もちろん。俺を信じて?」
は『別府君・・・』

は『な、な〜んて展開になったりしたら・・・きゃぁ〜〜〜どうしよう(////』
母『何一人で騒いでるの?』
は『ビクッ)お、お母さん?な、何でもないです・・・あはは・・・』
母『明日お客さんが来るんだっけ?じゃぁ、何か用意しておかないとね』
は『別にいいよ?宿題終わるまで、毎日通ってもらうから』
母『ふ〜ん・・・。あ、もしかして、例の別府君?』
は『へ?そうだけど・・・?』
母『そうか、そうか〜。ついに連れ込んだかぁ〜。アンタ、奥手だから心配してたけど』
は『べ、別にそういうのじゃないから!勘違いしないでよ』
母『うんうん、じゃ、暖かく見守ってあげるから』
は『絶対勘違いしてるー・・・違うのに・・・・もぉ〜・・・』
母『お父さんにはまだ内緒にしとこ。うふふ・・・』


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