9日目

は『今日は失敗しないように気をつけないと』
プルルル プルルル
は『電話・・・タカシさんからだ(///』
ピッ
は『もしもし』
タ「おはよう」
は『おはようございます。やっと起きたんですか?』
タ「これでも、普段学校行くよりは早起きなんだけど」
は『この程度、早起きとは言えません』
タ「手厳しいな」
は『普通です』
タ「んでさ、今から行こうと思うんだけど。家事手伝いしないとだし」
は『そうですね・・・ま、居ないよりは多少マシですしね』
タ「あ、そうだ。朝ご飯食べた?良かったらウチの持っていくよ?」
は『え?あ・・・け、結構です。タカシさんのお母さんに迷惑になりますし』
タ「・・・何か怒ってない?」
は『怒ってません!』
タ「ほら、怒ってる」
は『タカシさんが変な事聞くからです。とにかく、早く来てください』
タ「分かったよ。んじゃ、後でね」
は『はい』
ピッ
は『はぁ・・・タカシさんの分も朝ご飯作ったのにな。がっかりです』

タ「・・・で、今日も風呂掃除なんですが」
は『適材適所です』
タ「何だかな・・・。あれ?まだお湯温かいな」
は『昨日はあの後すぐに寝たので、さっき入りました』
タ「あ〜、どうりで」
は『何です?』
タ「遥から、ふんわり匂いがしたからさ。シャンプーの匂いか」
は『な・・・何匂い嗅いでるんですか!そんなの変態さんです(///』
タ「いや、嗅いでないって。香ってきたんだって」
は『だからって、いちいち言わなくても良いです!まったく、デリカシーの欠片もないですね』
タ「・・・」
は『さ、家事の続きを・・・ひゃ!?』
ぎゅ・・・
タ「ん〜、良い匂い」
は『な、何してるんですか!(///』
タ「何って・・・後ろからぎゅってしてる」
は『は、離してください』
タ「やだ。変態さんだから、ずっとこうする」
は『にゃぁ・・・めーですよ(///』
タ「・・・周りを気にせず、こうできるのも今だけだよ?」
は『でも、こういうのはやーです。離してください』
タ「うん・・・」
は『今は家事や宿題の方が大事ですよ?だから、終わるまでお預けです』
タ「ゴメン」
は『今日の分、早く終わらせましょ?お母さん、帰りは遅いって言ってましたから』
タ「そうだね」
は『べ、別に、早く終わらせて続きしたいって訳じゃないですからね?(///』
タ「はいはい。んじゃ、サクッと終わらせるぜ」
は『早いのは良いですけど、丁寧にお願いしますね?』

は『こんなもんでしょうか』
タ「ふぃ〜やっと終わった」
は『タカシさんはお風呂掃除と掃除機がけだけじゃないですか』
タ「掃除機も全部の部屋にやるのは大変なんだよ」
は『だらしないですね・・・』
タ「慣れてないからしょうがないだろ?」
は『そういう事にしといてあげます。さて、ちょっと早いけどお昼にしましょか』
タ「待ってました」
は『今日は失敗せずできましたよ。はい、どうぞ』
タ「いただきます」
は『・・・(ドキドキ』
タ「遥・・・」
は『は、はい』
タ「凄く美味しいよ(ニコッ」
は『あああ、当たり前です。そ、そんな事言われても嬉しくないですから(///』
タ「嬉しくないの?本当に?」
は『ぅ・・・分かってるクセに。意地悪なタカシさん、嫌いです』
タ「あはは、ゴメンって。マジで美味しいなぁ・・・毎日食べたいくらいだよ」
は『は、早く食べてください。片付かないし、宿題やる時間もなくなっちゃいますから(/////』

タ「・・・」
は『・・・』
タ「ふぁ〜・・・」
は『もう、集中してください。終わらないですよ?』
タ「お昼さ、美味しくて食べ過ぎちゃったせいか、眠いんだよ」
は『そんなの知りません。自分が悪いんじゃないですか?』
タ「そうなんだけど・・・。ダメだ、30分だけ寝させて」
は『だ、ダメです。私のベッドで寝ないでください』
タ「はるかのにおいがする・・・てんごく・・・」
は『た、タカシさん(///』
タ「くぅ〜・・・くぅ〜・・・」
は『はぁ・・・終わらなくても知りませんよ?』
タ「・・・」
は『寝たちゃいました?・・・可愛い寝顔です。えいっ』つんつん
タ「ん・・・くぅ〜・・・」ごろん
は『私のベッドですものね、隣で寝てもおかしくないですよね?』
タ「・・・」
は『お邪魔します・・・(///』
タ「・・・」
は『いつも、ぎゅ〜されてばっかりだから仕返しです』
ぎゅ・・・
は『背中広いな・・・。なんだかんだ言っても男の子ですもね』
すりすり
は『タカシさん・・・好き、大好きです。面と向かっては、恥ずかしくてあんまり言えませんけど・・・』
タ「ん〜・・・」
は『宿題終わっても・・・いっしょに・・・いた・・・い・・・です・・・』

タ「ん・・・ふぁ〜よく寝た気感じがするけど・・・ん?」
は『すぅ〜・・・』
タ「遥?なんで隣に!?」
は『んにゃ・・・タカシさん?』
タ「おはよ」
は『な、何で隣にタカシさんが居るんですか!?』
タ「何でと聞かれても、こっちが聞きたいくらい」
は『(確か・・・背中にぎゅってして・・・そのまま寝ちゃった・・・?///)』
タ「思い出した?」
は『た、タカシさんがいけないんです!私のベッドで気持ち良さそうに寝てるから』
タ「俺のせいかよ?」
は『あっ!こんな時間・・・続きやらないと』
タ「やっべ、まずい」
は『もう!タカシさんのせいですからね?』
タ「何だか良く分からないけど、ゴメン!」
は『そうやって・・・理由も分からず謝らないでください』
タ「んな、無茶苦茶な〜〜〜」

タ「・・・はぁ、やっと今日の分終わった」
は『そういえば、晩ご飯も食べないでやってましたね。晩御飯にしましょうか』
タ「ね?その前にさ・・・ご褒美」
は『ふぇ?ご褒美?』
タ「だから、今朝の続き」
は『まったく、タカシさんは駄々っ子です・・・約束しちゃいましたから、しょうがないですけど』
タ「遥」
は『た、タカシさん(///』
コンコン ガチャ
母『たっだいま〜。お土産買ってきたわよ♪』
タ「・・・」
は『・・・』
母『ん?どうしたの?まさか・・・久々に?』
タ「・・・アウトです」
は『お母さん!!!』
母『あはは、ゴメンね♪』

は『タカシさんも帰っちゃったし、新婚さんごっこも終わりです・・・』
母『何言ってるのよ。本番がこの先にあるでしょ?』
は『た、タカシさんと結婚なんて・・・あ、有り得ないです(//』
母『別に相手は誰なんて言ってないわよ?(ニヤニヤ』
は『また意地悪する〜』
母『決めるのは遥だから口出さないけど、タカシ君程の良い子はそういないわよ?』
は『・・・』
母『しかも、遥の性格分かっても好きって言ってくれてるんでしょ?』
は『そんなの・・・分かってる』
母『あんまり素直じゃないと、逃げられちゃうぞ?』
は『そ、それも分かってる。それじゃ、おやすみなさい』


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