その17

−冬休み十日目−

は『今日で1年も終わり・・・振り返ってみれば、あっと言う間だったなぁ』
母『そうね、1日1週間は長いけど、1ヶ月1年は短いって言うしね』
は『・・・えへへ(///』
母『お、色々思い出してニヤニヤしておりますな?』
は『え?な、何でもないよぉ(///』
母『ところでさ、今日はタカシ君のお家で年越しでしょ?』
は『う、うん・・・不本意ながら』
母『じゃ、ちょっと早いけどお年玉をあげよう』
は『え?何で?』
母『クリスマスで勝負下着は使っちゃったでしょ?今日着けていくのはあるの?』
は『な・・・お母さん!何でいっつもそういう方向の話しかしないのよ!(///』
母『えー、楽しいから?』
は『もう・・・信じられない』
母『でもね・・・遥とこういう女の子な話できるのって嬉しいのよ?』
は『な、何それ・・・』
母『だって、ずっと男っ気なくてさ。お母さんとしてはずっと心配してたのよ?』
は『べ、別に、高校生で無理でも、大人になれば彼氏くらい作れるもん』
母『最近晩婚化が進んでるみたいだし、行き遅れたらそのままって可能性もあったのよ?』
は『そしたら・・・それまでじゃない』
母『だ・か・ら、タカシ君はぜ〜〜ったい離しちゃダメだからね?』
は『そ、そんなの知らないもん(///』
母『さ〜、そういう訳だから、お洋服とえっちな下着買ってらっしゃい』
は『し、下着はえっちなの限定なの!?』
母『普通のなんていくらでも持ってるでしょ?帰ったらチェックするからそのつもりでね!』

は『もう・・・お母さんは強引なんだから』
と『あれ?委員長じゃない?』
は『あ、友ちゃん』
と『委員長、またお洋服?』
は『はい。お母さんが、買いに行けってうるさいんです』
と『そんなに服持って無いの?』
は『あるにはあるんですけど・・・その・・・何ていうか』
と『別府君が好きそうな服が無い、と』
は『ち、違います!別に、別府君の好みに合わせる必要なんて無いです』
と『またまたぁ、そんな事言って。違うなら、いくら親から言われても買いには来ないでしょ?』
は『それは・・・』
と『ほれほれ、いい加減に言っちゃいなさいよ?』
は『い、一応お付き合いしてる訳だし・・・ちょびっとは気を使おうって・・・それだけですからね?』
と『あーん、委員長可愛いなぁ。また私が選んであげようか?』
は『い、いえ・・・今回は資料を持ってきましたので?』
と『資料?』
は『こ、これです(///』
と『んー・・・ちょ、ちょっとこれ何よ?(///』
は『ま、前に、別府君の部屋を掃除した時に捨てた、えっちな本の写メです』
と『あー、なるほどね。私達には分からない萌えってやつか』
は『確かに可愛いと思いますけど、何がいいのかさっぱりなんです』
と『絶対領域とか訳の分からん事言ってるしね』
は『だから、こういうのを真似れば・・・良く思ってくれるのかなって』
と『山田もこういうのうるさいのよね。縞ぱん履けとかさ』
は『縞ぱん・・・?』
と『んとね・・・あ、こういうの』
は『ん〜・・・普通ですけど・・・何が良いのか謎ですね』
と『どうせエロゲのキャラがつけてたとか、どうでもいい理由じゃないの?』
は『山田さんって、そういう・・・その・・・えっちなゲームもやるんですか?』
と『みたいよ?同じ女と思えないわ。なんで、そんなの好きになっちゃったんだか・・・』
は『ふふふ・・・』
と『や、違う違う!今のはなしだからね?(///』
は『良いじゃないですか?女同士なんだから、山田さんが男の子みたいな方が』
と『アイツは男の子みたいじゃなくて、ただの変態よ、へ・ん・た・い』
は『ん〜・・・そういう意味では、別府君もそうなのかな?』
と『男って、みんな変態なんじゃないの?』
は『あはは、そうかもしれませんね』
と『ところで、今日とか明日はどうするの?』
は『え・・・まぁ・・・その・・・』
と『別府君か。女友達としての付き合いが減っちゃって、ちょっと寂しいわね』
は『わ、私は嫌ですよ?なのに、別府君が強引にお母さんに話しつけちゃうから・・・(///』
と『良いってば。気にしなさんなって』
は『はい』
と『じゃ、今日は変態共の為に服を買って帰りますか』
は『ついでに・・・下着も?』
と『あはは、そうね〜』

ピーンポーン
は『(はぁ・・・いつもタカシさんの家に来る時は緊張します)』
ガチャ
タ「お、いらっしゃい。上がって?」
は『お邪魔しま〜す』
母『遥ちゃん、いらっしゃい』
は『今日はお世話になります』
母『そんな畏まらないで?どうせ、うちのタカシが無理言って来させちゃったんでしょ?』
は『え?あ、いえ・・・その・・・』
タ「カーチャンは黙っててよ。遥、行こう?」
は『は、はい』
母『タカシ、お母さんは出かけちゃうけど、ちゃんとお持て成しするのよ?』
タ「はいはい、分かってるよ」

タ「悪いね、口うるさくて」
は『そんな事ないですよ?優しくて、良いお母さんじゃないですか?』
タ「そうか?」
は『そうですよ』
タ「遥のお義母さんになるんだよ?」
は『そ、そういう事をイチイチ言わないで下さい!(///』
タ「あはは、ゴメン」
は『お部屋、綺麗なままですね』
タ「ちゃんと片付けしてるからな」
は『ま、いつまで続くか見ものですね』
タ「はいはい。とりあえず、どうしようか?年末だしテレビ見る?」
は『特に見たいのは無いです』
タ「じゃ・・・遊ぶか?」
は『ん〜・・・そうですね。ゲームでもやってあげましょう』
タ「そうこなくっちゃ。彼女とゲームして遊ぶってのに憧れてたからさ嬉しいよ」
は『変な事に憧れてるんですね』
タ「そうか?自分の趣味に付き合ってくれって言えば分かるかな?」
は『(ん〜・・・確かに、私も一緒に本読んだりするの楽しいですし・・・)』
タ「そろそろ始まるよ」
は『ふぇ?あ、や、やり方教えてくださいよぉ』
タ「十字キーでハンドル、Aボタンでアクセル、Rボタンでドリフト。以上」
は『え?Rボタン?ドリフト??』
タ「はいはい、スタート」
は『ず、ずるいですよ!練習させてください』

タ「大分上手くなったね」
は『まだまだ、全然タカシさんには追いつけませんけどね』
タ「そりゃ年季の差だな」
は『お勉強も、そのくらいやればいいのに』
タ「無理無理。楽しいことしか頑張らないから」
は『もう・・・本当にダメ人間ですね』
コンコン
タ「はーい」
ガチャ
母『お母さん出かけてくるから。遥ちゃん、タカシのこと宜しくね?』
は『はい、お気をつけていってらっしゃいです』
母『それでは、良いお年を。なんてね』
バタン
タ「さてと・・・二人きりになった訳だが」
は『もう・・・すぐそれですか?』
タ「さっきから気になってたんだけどさ。今日の服装」
は『な、何か変ですか?』
タ「いや、変っていうか・・・遥の普段着るような感じじゃないなって」
は『べ、別に・・・たまにはこういうのでも良いかなって』
タ「まぁ・・・その・・・ぶっちゃけ、すっげー可愛いんだけど」
は『や、やっぱり、タカシさんは変態さんですね(///』
タ「な、何でそうなるんだよ?」
は『知りません。自分で考えてください』
タ「でも、どっかで見たことあるんだよね・・・その服装」
は『・・・』
タ「ん〜、ここまで出掛かってるけど思い出せないなぁ」
は『こ、これを見れば・・・思い出しますか?』
タ「へ?」
は『ちょ、ちょっとだけ・・・ですからね?(///』
タ「なっ・・・そのぱんつ・・・あっ・・・あぁ!」
は『パンツ見て思い出すなんて、やっぱり変態さんです(///』
タ「つーか、え?何?ちょっと、嬉しいんだけど」
は『もう、何で興奮してるんですか・・・最低です』
タ「だって、遥が俺のために、そういう格好してきてくれたんだもの」
は『た、タカシさんのためじゃないですよ?私が何となく着てみたかっただけですからね?』
タ「下着まで?」
は『や、やるからには徹底的にです。毒を食らわば皿まで、です』
タ「へ〜・・・」
は『そ、そんなやらしい目で見ないで下さい・・・本当にえっちなんだから(///』
タ「そりゃ無理だよ。ね?」
ぎゅ・・・
は『ん・・・我慢できないんですか?(///』
タ「あんなの見せられたら、誰だって無理だ」
は『しょうがないですね・・・まったく』
タ「あのさ、やってみたい事があるんだけど」
は『何ですか?』
タ「ほら、大晦日って最後はカウントダウンするじゃない?あれと同時に・・・ってのはどう?」
は『同時って・・・な、何考えてるんですか!(////』
タ「時間も時間だし、調度良いかと思うんだけど。ダメかな?」
は『だ、ダメに決まってるじゃないですか!(///』
タ「二人が付き合い始めた今年ももう終わりだよ?その記念に・・・」
は『そ、それでも・・・ダメです』
タ「そ、そっか」
は『で、でもですよ?してて・・・図らずもそうなっちゃったら・・・しょうがないですよね?(///』
タ「じゃぁ・・・」
は『本当に変態さんですね』
タ「ゴメン」
は『そ、それでも・・・す、好きですよ(///』
タ「俺も好きだよ、遥」
ちゅ・・・


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