その10

〜〜冬休み三日目 クリスマスデートはドキドキなのですよ?後編〜〜

−冬休み三日目 クリスマスイヴ 後編−

店「いらっしゃいませ」
タ「予約した別府です」
店「別府様ですね。お席にご案内します」
タ「ね?普通でしょ?」
は『そ、そうですね。ちょっとドキドキでしましたけど・・・』
タ「あんまり高級そうな感じだと、落ち着かないかなって。だから、あえてランクを下げた」
は『そんな事言って・・・この辺までしか予算が追いつかなかったんじゃないですか?』
タ「そ、そういう事は言うなよ・・・まぁ、半分はそうだけどさ」
は『でもまぁ・・・まずまずですね。ここは合格あげちゃいます』
タ「やった!」
は『お店は、です。別府君の採点は別問題です』
タ「そ、そうですか・・・」

は『はぁ・・・美味しかったです』
タ「そろそろ時間かな・・・」
は『何の時間ですか?』
タ「いい感じに暗くなって来た頃かなって」
は『6時過ぎましたし、外は多分』
タ「じゃ・・・ここ注目」
は『え?窓ですか?でも、カーテン引かれてて』
タ「すいません、開けてください」
カラカラカラ・・・
は『わぁ・・・』
タ「どう?ここの夜景」
は『す、凄いです』
タ「もう少し後の時間だと、もっと凄いらしいんだけどさ。予約が一杯だったから」
は『これでも十分綺麗ですよ』
タ「委員長、乾杯しよう?」
は『え?は、はい・・・』
タ「じゃ・・・ふ、二人のこれからに・・・乾杯」
は『乾杯』
チン
タ「酒じゃなくて、ジュースだけどね」
は『(ふ、二人のこれからに、だなんて・・・恥ずかしいけど、嬉しいです///)』
タ「委員長、どうだった?」
は『え?ま、まぁ・・・減点できなくて残念ですけど・・・』
タ「喜んでもらえて良かったよ」
は『別府君が凄いわけじゃないですよ?このお店と、夜景が良かったってだけですからね?』
タ「あはは、そうだね」

は『戻ってきましたね』
タ「やっぱり、見慣れた所は落ち着くね。あーいうのは苦手でさ」
は『そうですね』
タ「あ、最後にさ。もう1箇所行きたいんだけど」
は『え・・・?近所にいい場所ってありましたっけ?』
タ「あるある。取って置きの場所が・・・ね?」

タ「ここだよ。他に人は居ないみたいだね」
は『ここって・・・』
タ「俺と遥が初めてちゅーした所」
は『そ、そういう言い方しなくても(///』
タ「あの時は綺麗な夕日だったけどね」
は『さっきのお店のも良かったけど、ここの夜景も綺麗ですね』
タ「遥」
は『はい?』
タ「クリスマスプレゼント・・・受け取ってくれる?」
は『変なのだったら承知しませんよ?』
タ「あはは、大丈夫・・・だと思う。手を出して?」
は『こう、ですか?』
タ「左手がいいな」
は『・・・はい』
タ「・・・お、ぴったり」
は『え・・・ゆ、指輪?』
タ「うん、似合ってる」
は『あ・・・く、薬指って・・・』
タ「まだ結婚とかってのはまだ先の話だけど・・・婚約とか・・・そんな感じの意味で」
は『あ、あの・・・』
タ「とりあえず、これで終わりなんだけど・・・ど、どうかな?」
は『・・・』
タ「や、やっぱりダメか。確か・・・減点が合計で32だっけ?」
は『ぐすっ・・・33です・・・』
タ「え?」
は『計算も・・・ぐすっ・・・できないなんて・・・ひっく・・・本当、本当に・・・た、タカシさんは』
タ「遥・・・」
は『ずるいです・・・ぐすっ・・・ここまでされたら・・・』
タ「・・・」
は『わ、私を泣かせるなんて・・・最低・・・ぐすっ・・・減点1万点です・・・ひっく・・・』
タ「ゴメン・・・そんなつもりじゃ・・・」
は『でも・・・いっぱい嬉しくさせてくれて・・・ぐすっ・・・すごく・・・頑張ったの・・・
  伝わったから・・・だから・・・だから・・・ふぇぇぇん』
タ「・・・」
なでなで
は『ぐしゅぐしゅ・・・加点・・・100万点です』
タ「という事は?」
は『わ、私自身が・・・タカシさんへの・・クリスマスプレゼントです(///』
タ「遥」
は『タカシさん』
ぎゅ・・・
は『えへへ、凄く不本意ですけどね。でも・・・約束しちゃいましたし・・・しょうがないです(///』
タ「うんうん」
は『そ、それで・・・その・・・これから・・・どこへ行きましょう?』
タ「うちにさ・・・来なよ。親は、今日いないから」
は『わ、分かりました・・・(///』
タ「その前に・・・遥」
は『タカシさん・・・』
ちゅ・・・
は『ぷはっ・・・もう・・・お家まで我慢しなきゃですよ?(///』
タ「遥からも積極的だったくせに」
は『そ、そんな事言っちゃ・・・めーです(///』
タ「じゃぁ・・・行こう?」
は『・・・はい(///』

おまけ


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